Vectorworks 2022 動作環境
▼ スタンドアロン版(永続ライセンス/サブスクリプション)
Windows | Mac | |
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OS | Windows 11 Windows 10(64bit)
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macOS 12 (Monterey)
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エントリー | ミドル(推奨) | ハイエンド | |
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目安となるデータの規模 |
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CPU |
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メモリ | 8GB以上 | 16GB以上 | 32GB以上 |
グラフィックス | 2GB以上のVRAMを搭載した以下の条件を満たすグラフィックカード
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4GB以上のVRAMを搭載した以下の条件を満たすグラフィックカード
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8GB以上のVRAMを搭載した以下の条件を満たすグラフィックカード
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HDD |
ハードディスク空容量 41GB以上(オプションライブラリ31GBを含む)
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画面解像度 | 推奨1920 x 1080以上 (最小1440 x 900) 4K・Retinaディスプレイ対応 |
インストール |
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その他 |
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▼ ネットワーク版(永続ライセンス)
Vectorworks クライアント
動作環境 | Vectorworks 2022 スタンドアロン版の動作環境に準じます。 |
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スタンドアロン版との差異 | Vectorworksクライアントから直接インターネット経由のアクティベーションは行いません。 |
Vectorworks Site Protection Server (ライセンス管理ソフトウエア)
Windows | Mac | ||
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OS |
Windows 10 (64bit)
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macOS 11 (Big Sur) |
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起動認証方式 |
インターネット経由のアクティベーション
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CPU |
Intel Core 2 Duo以上 |
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メモリ |
4GB以上 |
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HDD |
ハードディスク空容量 40MB以上 |
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その他 |
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▼ Redshift
Redshift by Maxonは、GPUを使用してレイトレーシングを効率的に実行します。 Redshiftには、次の特定のシステム要件があります。
Windows | Mac | |||
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OS |
Windows 10(64bit) |
macOS 11.3 (Big Sur)以降 |
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CPU | 最小 | SSE2対応のプロセッサ(Pentium4以上) | 最小 | Apple M1 |
推奨 |
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推奨 |
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メモリ | 最小 | 8GB | 最小 | 8GB(CPUがM1の場合は16GB) |
推奨 | 16GB | 推奨 | 16GB | |
グラフィックス | 最小 | 8GB以上のVRAMを搭載したCUDA5.0以上のNVIDIAの シングルGPU |
最小 | Apple M1もしくは8GB以上のVRAMを搭載したAMD Navi あるいはVegaのシングルGPU |
推奨 | 10GB以上のVRAMを搭載したCUDA7.0以上のNVIDIAの マルチGPU |
推奨 | Apple M1もしくは8GB以上のVRAMを搭載したAMD Navi あるいはVegaのマルチGPU |
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macOS11.3以降でサポートされているAMD GPUのリスト
MacBook Pro
iMac
iMac Pro
MacPro
Thunderbolt eGPUs
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インストーラ ダウンロード
最新版サービスパック
内容 | OS | 更新日 | |
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Vectorworks 2022 ServicePack 6 | Mac/Windows | 2023.02.07 | 詳細はこちら |
快適にお使いいただくために
以下は、Vectorworksの開発元であるVectorworks, Inc.の技術情報を元に、Vectorworks 2022を快適にお使いいただくために必要な情報をまとめています。
グラフィックスコントローラについて
いくつかのVectorworks2022の機能は、高いグラフィックスハードウエアの性能を必要とします。さらに新しいVectorworksグラフィックスモジュール (Vectorworks Graphics Module)でもたらされるグラフィックス性能・品質は、グラフィックスコントローラの速度、VRAMの量、そして拡張機能に直接依存します。これらの機能は、対応したハードウエアで使用すると非常に高速かつ滑らかな操作感をもたらしますが、古い、または適合しないハードウエアで用いると、顕著に動作が遅くなります。
グラフィックスコントローラは以下の3種類があります。
- グラフィックスボード: ボードタイプでパソコンの拡張スロットに増設されています。
- 単体グラフィックス: チップタイプでマザーボード上に取り付けられています。
- CPU内蔵グラフィックス: CPUと一体タイプでCPUに内蔵されています。
Windowsのグラフィックス環境について
NVIDIA、またはAMD製のチップを搭載したグラフィックスボードの使用を推奨します。評価検証済みのグラフィックスボードについては、こちらのサイトの情報をご参照ください。
推奨しないグラフィックスコントローラについては、動作環境の「グラフィックス」欄をご参照ください。
ノートパソコン/ビジネス用デスクトップパソコンでは、単体グラフィックスを搭載した機種を推奨します。CPU内蔵グラフィックスに比べ、より高い操作感を得ることができます。
CPU内蔵グラフィックスを使用した場合、複雑で大量の図形を使用すると表示速度が低下する場合があります。やむをえずCPU内蔵グラフィックスを使用する場合は、Iris、Iris Pro/Iris Plus/Iris Xeをご使用ください。その他(Intel HD系)は、問題が発生する可能性が高いためご使用は避けてください。
なお、グラフィックスコントローラの性能に依存するレンダリングモードの種類については「各種レンダリングのハードウエア依存について」の情報をご参照ください。また、NVIDIAグラフィックスをご利用の場合は、合わせてこちらの設定手順を、AMDグラフィックスをご利用の場合は合わせてこちらの設定手順をご参考ください。
Macのグラフィックス環境について
- Mac Pro:NVIDIA、またはAMD製のチップセットを搭載したグラフィックスボードを推奨
- MacBook関連 / iMac / Mac Mini:単体グラフィックスを搭載した機種を推奨
やむをえずCPU内蔵グラフィックスを使用する場合は、Iris、Iris Pro/Iris Plusをご使用ください。その他(Intel HD系)は、問題が発生する可能性が高いためご使用は避けてください。
また、Macbook Proをご利用の場合は、合わせてこちらの設定手順もご参考ください。
Iris、Iris Pro/Iris Plus/Iris Xeでのご使用について
Intel製CPU内蔵グラフィックスのIris、Iris Pro/Iris Plus/Iris Xe環境でVectorworks2022をご使用になる場合は、Vectorworks2022のグラフィックス設定を以下のように設定してください。2D描画時の安定性が向上します。
- ツールメニュー > オプション > 環境設定 > 画面タブ > グラフィックス処理を加速 のチェックをオフ
グラフィックスドライバーについて
古いバージョンのグラフィックスドライバーを使用すると、問題が発生する場合があります。Vectorworks2022を使用する前に、まずグラフィックスドライバーを最新のバージョンへアップデートしてください。
- NVIDIA ドライバー:https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp
- AMD ドライバー:https://support.amd.com/ja-jp/download
VRAM(ビデオメモリ)について
Vectorworks2022を十分に動作させるのに必要なVRAMの量は、使用するディスプレイのサイズとファイルの複雑さに依存します。
標準解像度が1920 x 1080以下の中程度のサイズのディスプレイでは、少なくとも2GBのVRAMを搭載したグラフィックスコントローラを使用してください。30インチ以上などの大きいディスプレイでは少なくとも3GB以上、できれば4GB以上のVRAMを搭載した新しいグラフィックスコントローラを使う必要があります。
動作確認済みのグラフィックスコントローラについて
こちらのサイトで、動作確認済みのグラフィックスコントローラをご案内しています。
シェイドについて
OpenGLレンダリングモードは、シェイドレンダリングモードへ名称が変更になりました。WindowsはDirectX 11互換、MacはMetal GPUFamily1以上のグラフィックスコントローラをご使用ください。この要件を満たさない場合は、シェイドモードでレンダリングを実行すると機能が制限されたり、機能しない場合があります。
シェイドの影と輪郭のレンダリングはVRAMを大幅に使うため、最低でも2GB、できれば4GB以上のVRAMを必要とします。特に以下の機能を組み合わせて、シェイドの影や輪郭をフルに活用したいと考え、かつ、お使いのグラフィックスコントローラが2GB未満のVRAMしか搭載していない場合は、グラフィックスコントローラをアップグレードすることをお奨めします。
- 数多くの光源
- 点光源
- イメージ/反射/透過 テクスチャ
- アンチエイリアス
- 高品質の影
- 大量の図形
- 複雑な図形
マルチビューについて
マルチビューのすべてのウィンドウを異なる表示設定で使用する場合、多くのVRAMが使用されるため、少なくとも2GBのVRAMを必要とします。また、大きなVectorworksドキュメントの場合は4GB以上のVRAMを推奨します。
リモート環境および仮想マシンについて
Vectorworks2022は、Remote Desktop、Terminal Services、VNCなどのリモートログイン環境や、 Parallels、またはVMwareなどの仮想マシン環境が、通常の作業に適しているとは考えていません。これらの環境では管理者の検証用やユーティリティ目的ならば使用できる場合がありますが、インタラクティブな画面上の動作速度が低下します。
Vectorworks2022は、Mac上のBoot Campでの動作をサポートしています。使用するハードウエアで適切、かつ最新のドライバーを使用してください。
OSのアップデートについて
リリース時にご案内しているOS(オペレーティングシステム)のバージョンを最低動作環境として推奨します。OSに起因する問題が発見された場合には、問題解決の最初の手順として、 OSのアップデートをお願いする場合があります。
32bit OSについて
Vectorworks2022は64bitアプリケーションです。32bit OSには対応しておりません。
動作の最適化について
- 大容量のファイルと複雑なレンダリングモードを用いて作業する場合、 最低でも16GBのメモリを搭載して使用することを強く推奨します。メモリの容量が不足すると、Vectorworks2022は仮想メモリを使用することで動作し続けますが、ハードディスクにアクセスするため動作速度は著しく低下します。また、メモリの容量が極端に不足すると、十分なメモリ容量があれば完了する操作の場合にもエラーが発生する場合があります。
- 高速なハードディスクドライブを使用することで、仮想メモリ使用時にシステムの動作速度を若干向上させることができます。
- CPUのクロック速度が高速であるほどVectorworks2022の操作感が向上します。
- インストールに必要なハードディスクドライブの容量は、プログラムのみで10GB必要です。オプションライブラリのインストールには、さらに31GB必要となります。オプションライブラリの一部をインストールしないことで、容量を削減することができます。
Project Sharing Server (プロジェクト共有サーバー) 2022 動作環境
Windows | Mac | |
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OS |
Windows 11
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macOS 12 (Monterey) |
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CPU |
Intel Core 2 Duo以上 |
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メモリ |
4GB以上 |
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ネットワーク環境 |
推奨: 1Gbit/sのイーサネットワーク |
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同一LAN上で共有する場合、サーバーベースの共有を推奨します。 |
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その他 |
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プロジェクト共有機能とネットワーク回線の速度について
ネットワークを通じてプロジェクト共有作業を行う場合、Vectorworks2022のパフォーマンスはネットワーク回線の速度に左右されます。ネットワーク回線速度が十分でない場合は、プロジェクトファイルに変更を反映させる操作やローカルのワーキングファイルの更新操作など、ネットワーク越しに大量のデータを送信するような操作を実行すると、速度が低下します。
最低でも100Mbpsの速度のネットワーク回線の使用を推奨します。大きなプロジェクトの場合は、高速で、滑らかな動作を得るために、1Gbpsの速度のネットワーク回線を強く推奨します。遅いネットワーク環境でも、大量のデータを送信する操作を最小限に抑えることで十分ご使用いただくことができます。
- プロジェクト共有機能は、Vectorworks Fundamentalsでは利用できません。
クラウドストレージを使用するプロジェクト共有には、高速インターネット接続(50Mbps以上)が必要です。この共有方法は、小規模なチームや小規模なプロジェクトで効果的です。大規模なチームや大規模なプロジェクトにはお勧めできません。プロジェクトの共有には一般的に高速ネットワーク接続が必要ですが、ネットワークを介して大量のデータを転送する操作(プロジェクトファイルへの変更の反映やローカルの作業ファイルの更新など)を最小限に抑えることで、十分な操作感が提供されます。DropboxでLAN同期を有効にすると、速度が大幅に向上することが期待できます。これは、プロジェクト共有のためのクラウドベースの共有ソリューションとして推奨されます。
下表に、異なる帯域幅およびプロジェクトファイルサイズに対する反映、および更新動作中のデータ転送時間の例を示しています。
プロジェクトファイルサイズ | ネットワーク回線速度 (ダウンロード/アップロード) |
反映/更新データ転送速度 |
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100MB | 50Mbps | ~20s |
100Mbps | ~10s | |
1Gbps | ~1s | |
500MB | 50Mbps | ~100s |
100Mbps | ~50s | |
1Gbps | ~5s | |
1GB | 50Mbps | ~200s |
100Mbps | ~100s | |
1Gbps | ~10s |
各種レンダリングのハードウェア依存について
Renderworksレンダリングでは、Maxon社製のCinewareエンジンを使用しています。Cinewareは完全に64bit化されているため128GB以上のメモリや、Renderworksレンダリングモードでマルチコア(複数CPUコア)を活用することができます。シェイド、ワイヤーフレーム、陰線レンダリングはCinewareエンジンを用いていないため、Renderworksレンダリングほどメモリを消費しません。
下表に、レンダリングモードの種類と、レンダリング操作を行う際にプロセッサ(CPU)を使用するか、グラフィックスコントローラ(GPU)を使用するかを示しています。
レンダリングモード | グラフィックスコントローラ (GPU) |
プロセッサ(CPU) |
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2D/ワイヤーフレーム | 使用 | 使用 - シングルコアで動作 |
シェイド | 使用 | 不使用 |
隠線 | 不使用 | 使用 - マルチコアで動作 |
ポリゴン/仕上げポリゴン | 不使用 | 使用 - シングルコアで動作 |
簡易Renderworks/仕上げRenderworks/カスタムRenderworks | 不使用 | 使用 - マルチコアで動作 |
上表から分かるように、グラフィックスコントローラのリソースを使用するレンダリングモードはシェイドとワイヤーフレームのみです。他のレンダリングモードはグラフィックスコントローラに依存しないため、グラフィックスコントローラをアップグレードしても、シェイドとワイヤーフレーム以外ではレンダリング速度や品質は向上しません。(注意: レンダリングモードではありませんが、グラフィックスコントローラは2D/平面ビューおよび通常の2Dナビゲーショングラフィックスに直接影響します)
逆に、各種Renderworksレンダリングモードは主にCPUを使用し、マルチコアを使用することができます。このため、これらのモードでレンダリング速度を向上させるには、より上位のCPUにすると効果的です。 ワイヤーフレームモードは、グラフィックスコントローラのアップグレードと、よりパワフルなCPUの両方で効果がありますが、グラフィックスコントローラに依存する度合いが高くなります。
Redshiftを利用するレンダリングはRedshift動作環境をご確認ください。
高解像度ディスプレイについて
MacにはRetinaディスプレイや5Kディスプレイを、Windowsには4Kディスプレイを搭載している機種があります。これらの機種でRenderworksレンダリングを行うと、画面の解像度に合った高精細なレンダリングを行うことができます。反面、生成するピクセル数が多くなるため標準的なディスプレイと比較すると3~4倍のレンダリング時間が必要となります。
MacのRetina、または5Kディスプレイを搭載している機種でRenderworksレンダリングを高速化したい場合は、Vectorworks2022アプリケーションアイコンをCtrlキー+クリックしてコンテキストメニューから「情報を見る」を選択し、「低解像度で開く」※をチェックしてください。チェックすることにより標準的な解像度でレンダリングされるようになり、レンダリング時間を抑制することができます。
- macOS 12 (Monterey)では、「低解像度で開く」機能は利用できません。