Vectorworks2015 推奨動作環境
最終更新日:2015.10.28
※ 全ての情報を掲載しているものではありません。
Vectorworks2015シリーズを快適にご利用いただくための推奨動作環境をご案内いたします。
お使いのパソコンが以下の条件を満たしているかご確認ください。条件を満たしていない場合、Vectorworksが正常に動作しない可能性がございます。動作環境を満たしたパソコンでご利用になることをお奨めいたします。
スタンドアロン版 動作環境 | |||
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Windows | Mac | ||
CPU: | Intel Core i5以上のプロセッサ | CPU: | Intel Core i5以上のプロセッサ |
OS: | Windows XP (SP3以上)、 Windows 7 (SP1以上)、 Windows 8/8.1、 Windows 10 ※ Windows10についての注意事項はこちら ※ グラフィックスドライバの問題のためVistaは動作対象外。 |
OS: | Mac OS X Lion(10.7.5以上)、 Mac OS X Mountain Lion(10.8)、 Mac OS X Mavericks(10.9)、 Mac OS X Yosemite(10.10) ※ Yosemiteについての注意事項はこちら Mac OS X El Capitan(10.11) ※ El Capitanについての注意事項はこちら |
アプリケーション: | 32bit/64bitの各アプリケーション(両方を収録) | アプリケーション: | 64bitアプリケーション |
グラフィックスについて |
グラフィックスについて |
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以下の条件を満たすグラフィックスコントローラが必要
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以下の条件を満たすグラフィックスコントローラが必要
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共通事項 | |||
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サイトプロテクションネットワーク版(Vectorworks Network License Server)動作環境 | |||
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Windowsサーバ | Macサーバ | ||
CPU: | Intel Pentium以上 | CPU: | Intel Core以上 |
OS: | Windows Server 2003 R2 (32bit/64bit)、 |
OS: | Mac OS X Lion(10.7) Server、 |
共通事項 | |||
TCP/IPプロトコルの稼働が必須 サーバ/クライアント型のネットワーク環境、またはそれに準じたネットワークが整備された環境 サーバとクライアントは同一ネットワーク上で利用 サーバアプリケーション(Vectorworks Network License Server:英語):
クライアントアプリケーション(Vectorworks:日本語):
※ クロスプラットフォームライセンスです。(Windows、Macどちらかでご利用いただけます) |
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アップデータダウンロード
Vectorworks2015シリーズ SP5アップデータ | Mac / Win | ![]() |
快適にお使いいただくために
以下は、Vectorworksの開発元であるNemetschek Vectorworks社の技術情報を元に、Vectorworks2015を快適にお使いいただくために必要な情報をまとめています。
▼グラフィックスコントローラについて
Vectorworks2015は、今までのリリースと同様にさらなるグラフィックスハードウェアの要求水準を大幅に上げる改良を追加しています。新しいVectorworksグラフィックスモジュール (Vectorworks Graphics Module) でもたらされるグラフィックス性能・品質は、グラフィックスコントローラの速度・RAMの量、そして拡張機能に直接依存します。
これらの新機能は、対応したハードウェアで利用すると非常に高速かつ滑らかな操作感をもたらしますが、古い、または適合しないハードウェアで用いると、顕著に動作が遅くなります。
グラフィックスコントローラは以下の3種類があります。
- グラフィックスコントローラメーカー製で、パソコンの拡張スロットに増設するボードタイプのGPUをグラフィックスボード。
- グラフィックスコントローラメーカー製で、マザーボード上に取り付けられているチップタイプGPUを単体グラフィックス。
- CPUに内蔵されている一体タイプのGPUをCPU内蔵グラフィックス。
ただしMacの場合は、CPU内蔵グラフィックスのIris、Iris Proも推奨します。
▼OpenGLについて
Vectorworks2015では、グラフィックスコントローラは最低でもOpenGLのバージョン2.1をサポートしている必要があります。この要件を満たさない場合は、OpenGLモードでレンダリングを実行すると機能が制限され、十分な効果を得ることはできません。
OpenGLの影と輪郭のレンダリングはVRAMを大幅に使うため、最低でも512MB、できれば2GBのVRAMを必要とします。特に、数多くの光源、イメージテクスチャ、アンチエイリアス等の機能を組み合わせてOpenGLの影や輪郭をフルに活用したいと考え、かつお使いのグラフィックスコントローラが512MB以下のVRAMしか搭載していない場合は、アップグレードを検討してください。
▼VRAMについて
Vectorworksを十分に動作させるのに必要なVRAMの量は、使用するディスプレイのサイズとVectorworksファイルの複雑さに依存します。
標準解像度が1920x1080以下の中程度のサイズのディスプレイでは、少なくとも512MBのVRAMを搭載したグラフィックスコントローラを利用してください。30インチ以上など、より大きいディスプレイでは少なくとも1GB以上、できれば2GB以上のVRAMを搭載した新しいグラフィックスコントローラを使う必要があります。
▼オンボードグラフィックスについて
Windowsでは、単体グラフィックスを推奨します。ノートパソコンや、ビジネス用デスクトップパソコンで使用されているCPU内蔵グラフィックス(Intel HD 4000、Intel GMAなど) は、問題が発生する可能性が高いためご使用は避けてください。
Macでは、Iris、Iris Proをご使用いただくことができます。ただし、より高い操作感を望むならば、単体グラフィックスを搭載した機種をご使用ください。
▼Windowsについて
Vectorworksで評価検証した結果、ATI/AMD社、およびNVIDIA社によって製造されたチップセットを備えたグラフィックスボードを使用することを推奨します。
評価検証済みのグラフィックスボードについては、こちらのサイトの情報をご参照ください。
問題が発生するため、推奨しないグラフィックスボードについては対象外グラフィックスコントローラについての情報をご参照ください。
ノートパソコン/ビジネス用デスクトップパソコンでは、単体グラフィックスを搭載した機種を推奨します。
その他のCPU内蔵グラフィックス(Intel HD 4000、Intel GMAなど) は、問題が発生する可能性が高いためご使用は避けてください。
なお、グラフィックスコントローラの性能に依存するレンダリングモードの種類についてはRenderworksのハードウェア依存についてをご参照ください。
▼Macについて
- MacBookPro 15inch, iMac(Iris Pro)
- MacBookPro 13inch(Iris)
- Mac Mini(Intel HD Graphics 4000)
- MacPro(Dual AMD FirePro D300,Dual AMD FirePro D500)
これらのMacはVectorworksを使用する上で必要な能力を持っています。しかしCPU内蔵グラフィックスのIntel HDシリーズは問題が発生する可能性が高いため、ご使用は避けてください。CPU内蔵グラフィックスであれば、Iris、Iris Pro、または単体グラフィックスを搭載したMacを推奨します。
▼グラフィックスドライバについて
Windows環境では、古いバージョンのグラフィックスドライバを使用すると問題が発生する場合があります。Vectorworksを使用する前に、まずグラフィックスドライバを最新のバージョンへアップデートしてください。
- NVIDIA ドライバ: http://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp
- AMD ドライバ: http://support.amd.com/ja-jp/download
▼動作確認済みのグラフィックスコントローラについて
こちらのサイトで、動作確認済みのグラフィックスコントローラをご案内しています。
▼対象外グラフィックスコントローラについて
以下のグラフィックスコントローラを使用した際、問題が発生することが確認されていますのでご使用は避けてください。
- NVIDIA NVSシリーズ
- ATI Radeon HD 4550
- Intel HD Graphics, Intel GMA
▼リモート環境および仮想マシンについて
Vectorworksは、Remote Desktop、Terminal Services、VNCなどのリモートログイン環境や、Parallels、またはVMwareなどの仮想マシン環境での動作を特に考慮していません。 これらの環境ではインタラクティブな画面上の動作速度が低下しますが、管理者の検証用やユーティリティ目的ならば利用することができます。
Vectorworksは、Mac上のBoot Campでの動作をサポートしています。 使用するハードウェアで適切、かつ最新のドライバを使用する限り、高速かつ安定して動作すると思われます。
▼OSのアップデートについて
Vectorworksリリース時にご案内しているOS(オペレーティングシステム)のバージョンを、最低動作環境として推奨します。OSに起因する問題が発見された場合には、問題解決の最初の手順として、OSのアップデートをお願いする場合があります。
▼32bit/64bitマシンでの動作について
Mac: 64bitアプリケーションです。すべての対応MacOSバージョン上で64bitアプリケーションとして動作します。
Windows: 32bitと64bitアプリケーションがあります。インストール時に自動的にご使用のOSを判別し、最適なアプリケーションをインストールします。
▼動作の最適化について
- 64bit環境で、大容量のファイルと複雑なレンダリングモードを用いて作業する場合、最低でも8GBのRAMを搭載して使用することを強く推奨します。RAMの容量が不足すると、Vectorworksは仮想メモリを使用することで動作し続けますが、ハードディスクにアクセスするため動作速度は著しく低下します。また、十分なRAM容量があれば完了する操作の場合にもエラーが発生する場合があります。
- 高速なハードディスクドライブを使用することで、仮想メモリ使用時にシステムの動作速度を若干向上させることができます。
- CPUのクロック速度が高速であるほどVectorworksの操作感が向上します。
- インストールに必要なハードディスクドライブの容量は、すべてのリソースを含んだVectorworks Designer with Renderworksの総容量で決まります。Vectorworks のオプションライブラリの一部をインストールしないことで、容量は削減できます。
▼Renderworksのハードウェア依存について
VectorworksのRenderworksモジュールには、Maxon社製のCineRenderエンジンが搭載されています。CineRenderは完全に64bit化されているため、128GB以上のRAMやマルチコア(複数CPUコア)を活用できます。
しかし、これはRenderworksベースのモードにのみ影響します。OpenGL、ワイヤーフレーム、陰線レンダリングはCineRenderエンジンを用いていないため、マルチコアを使用することができません。
ハードウェア依存:
下表は、レンダリングモードの種類と、レンダリング操作を行う際にプロセッサ(CPU)を使用するかグラフィックスコントローラ(GPU)を使用するかを示しています。
レンダリングモード |
グラフィックスコントローラ (GPU)を使用 |
プロセッサ(CPU)を使用 |
ワイヤーフレーム |
はい |
はい(シングルコアで動作) |
OpenGL |
はい |
いいえ |
VW陰線レンダリング |
いいえ |
はい(マルチコアで動作) |
VWシェイドレンダリング |
いいえ |
はい(シングルコアで動作) |
RWレンダリング |
いいえ |
はい(マルチコアで動作) |
上表からわかるように、グラフィックスコントローラのリソースを利用するレンダリングモードは、ワイヤーフレームとOpenGLのみです。他のレンダリングモードはグラフィックスコントローラに依存しないため、グラフィックスコントローラをアップグレードしても、OpenGLとワイヤーフレーム以外ではレンダリング速度や品質は向上しません。
(ご注意: レンダリングモードではありませんが、グラフィックスコントローラは2D/平面ビューおよび通常の2Dナビゲーショングラフィックに直接影響します)
逆に、Renderworksベースのレンダリングモードは主にCPUを使用し、複数のCPUコアを利用することができます。このため、これらのモードでレンダリング速度を向上させるには、より上位のCPUにすると効果的です。
ワイヤーフレームモードは、グラフィックスコントローラのアップグレードと、よりパワフルなCPUの両方で効果がありますが、グラフィックスコントローラに依存する度合いが高くなります。