【Windows】ウインドウやパレットに関する操作でVectorworks 2022/2023が強制終了する現象について
更新日:2023/06/27
一部のWindows環境にて、アプリケーションウインドウやパレット類の操作を行うと、Vectorworks 2022/2023が強制終了する現象が確認されております。
本項では、当現象に関する詳細や対処法などについてご案内します。
発生する現象
一部のWindows環境で、アプリケーションウインドウのサイズ変更、複数ファイルの作図ウインドウの切り替え、ワークスペースの切り替え、パレットのドッキングや切り離しなどの基本的なドキュメントウインドウ操作を行うと、Vectorworks 2022/2023が強制終了する場合があります。
この現象が発生した場合、『DirectX 11 グラフィックスが外部アプリケーションによって変更され、正常なVectorworksの操作を妨害しています。Vectorworksを終了します。』というエラーが表示されます。
原因
DirectX 11を利用する他社製ユーティリティアプリケーションと競合していることに起因しています。
当現象が発生する場合は、競合対象のアプリケーション(後述)をVectorworksと同時に使用しないことをお勧めします。
競合対象のアプリケーションは、フレームレートカウンターの表示や録画/録音などのために、通常のグラフィックス上にHUDオーバーレイグラフィックスを表示します。DirectX 11の基本的なグラフィックス処理ルーチンにコードを挿入しようとするため、Vectorworksなどのグラフィックスを多用するアプリケーションは影響を受ける可能性があります。
対処方法
競合対象のアプリケーションを終了し、Windowsスタートアップから削除してください。
現在分かっている競合対象のアプリケーションは、以下の通りです。
- Dell Command Center
- Dell Support Assist
- Alienware Command Center
- Sonic Studio Suite
- Nahimic
- NZXT CAM
- 上記以外にも、競合対象となるアプリケーションが存在する可能性があります。
対象アプリケーションをWindowsスタートアップから削除するには、以下のように設定を変更してください。
- Windowsスタートメニュー > 設定(歯車ボタン)> アプリ > スタートアップ を開きます。
- 対象アプリケーションがある場合は、オフにしてください。
- Windowsを再起動後、Vectorworksの動作をご確認ください。
もし対象のアプリケーションをスタートアップから削除しても問題が改善しない場合は、他に競合しているアプリケーションが存在する可能性があります。
お手数ですが、スタートアップに登録されているアプリケーションを順次オフにしてゆき、Vectorworksの動作をご確認ください。
補足情報
競合対象となるアプリケーションでは、下記のDLLが使用されていることが分かっています。これらのDLLを使用するアプリケーションは、Vectorworksと同時に実行しないでください。
また、問題の発生時にこれらのDLLが特定できた場合、表示されるエラーはより詳細になり、"C:\Program Files\NZXT CAM... "のように問題となるDLLのファイルパスを表示します。このファイルパスは、どのアプリケーションを無効にすべきかのヒントとなり、そのアプリケーションを無効にしたり削除することで、問題の解決に繋がる場合があります。
- GTII-OSD64.dll
- graphics-hook64.dll
- kwpsshellext64.dll
- TSafeDoc64.dll
- BBAllHooks_x64.dll
- action_x64.dll
- PXSHW10_x64.dll