石巻駅前の商店街では石ノ森 章太郎さんのマンガ像がところどころにおかれています。津波はこの商店街を川のように流れ呑み込んでいったそうです。石巻で設計事務所をしていた杉さんの事務所も津波でながされ、商店街で喫茶店を営むお母様のお店の2Fを仮事務所にしていた杉さんにはじめてお会いしたのは、6月下旬でした... (続きを読む)

 
レポートを読む
 

盛岡市内で店舗設計を手がけるテックアートデザインの宮野さんのもとに、大工さんを手配する事を条件に、大船渡から店舗設計依頼がきたのは、5月半ば。まず最初に手がけたのが焼肉店、その槌音に人が集まり、ラーメン店、そしてスナックのママさんから声がかかり、瓦礫の中、毎日往復5時間をかけて通ったそうです... (続きを読む)

 
レポートを読む
 
【取材を終えて】
東北の人は我慢強いといわれますが、実は口が重く自分のことは語るのが苦手だとおっしゃいます。
私は今回の訪問で、復興の槌音は遥か遠く、このままでは被災地の方々は疲弊してしまうと思いました。街を失った方々のこれからのくらしをもとに戻すことはできるのだろうか?私たちに応援できることはあるのだろうか?と、さまざまな思いが頭をかすめますが、災害に遭われた方々が少しでも夢を持つ事ができるように、地元の方の活動を応援していくことは、私たちにも出来ることかもしれないと思い直し、このレポートを書いています。
未曾有といわれた、3.11大震災。今一度、私たちにできることは何かを問いながら、想いをかたちにしてしていくための支援を続けてまいります。
内田 和子