研究開発

はじめてのSDK

動作確認(まとめ)編

ここではWindows/Macで開発したプラグインをVectorworks上で動作確認方法をご紹介します。
手順は基本的にWindows/Mac共通です。

Vectorworks本体を起動し、プラグインの動作確認をします

    (1) 作業画面を作成しプラグインをVectorworksのメニュー、ツールメニューに追加する

    a.Vectorworksインストールフォルダの「Plug-Ins」フォルダ下に任意でフォルダを作成します。 ここでは「Sample」というフォルダを作成します。

    b.作成したフォルダにWindows/Macで生成したVectorworksプラグインをコピーします。

    c.Vectorworks本体を起動し、作業画面を作成します。
    起動後、メニューより「ツール > 作業画面 >作業画面の編集」を選択し、作業画面ダイアログから編集する作業画面を選択し編集をクリックします。

    d.「作業画面の編集」ダイアログが表示されたらメニュータブ左のコマンドリストにある「Wizard」という名称のメニューがあること、及び、’+’をクリックし 「My Menu Command」があることを確認します。これが生成したプラグインになります。

    e.「作業画面」設定ダイアログのメニュータブ左のコマンドリストにある「新規メニュー」をクリックしドラッグした状態で右のメニューリストに 表示されているメニュー一覧の任意の場所にドロップし、名前を変更します。「新規メニュー」をクリックすると名称変更できます。ここでは「Sample」とします。

    f.左のコマンドリストにある「My Menu Command」をe.と同様に「Sample」の下にドラッグ&ドロップします。

    以上でメニューの追加は完了です。

    g.次にツールメニューを追加します。基本操作はメニューの追加と同様です。 ツールタブをクリックし左のツールリストにある「Wizard」メニューがあること、及び、’+’をクリックし「My Tool」があることを確認します。

    h.「作業画面」設定ダイアログのメニュータブ左のコマンドリストにある「新規ツールセット」を右のメニューリストの任意の場所にドラッグ&ドロップし、名前を変更します。「新規メニュー」をクリックすると名称変更できます。ここでは「Sample」とします。

    i.ツールタブ左のツールリストにある「Wizard」を右のパレットリストに表示されているツールセット一覧の任意の場所にドラッグ&ドロップします。

    以上でツールメニューの追加は完了です。


    (2) プラグインの動作を確認します


    (1)で作成した作業画面の「Sample」メニューから「My Menu Commend」をクリックするとダイアログが表示されます。


    また、ツールセットからスパナアイコンをクリックするとツールコマンドが表示されます。


    このダイアログが表示される動作が今回作成したプラグインによる動作です。

まとめ

以上でSDKのセットアップからプラグインの生成、Vectorworksでの動作確認まで終了しました。
今回はVectorworksのテンプレートを使った素の状態のVectorworksプラグインになります。
そのためテンプレート内に既にコーディングされているソースコードを使い、メニューではダイアログ表示、ツールではツールコマンドの表示だけとなっています。
次回以降の『SDK手習い帖』では実際にプログラムをコーディングし、メニューからVectorworksの操作、ツールコマンドから図形描画などを説明していきます。