研究開発

今週のマリオネット バックナンバー

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ラベル自動作成ツール

Example for AutoLabeling

マリオネットができることは大きく言うと図形の作成と図面上の情報の収集の2つです。マリオネットではひとつのネットワークのなかで図形の作成と情報の収集の処理を連動させることができるので、図形を作成してその図形の情報を取得する、図面上から取得した情報を使って新しい図形を作成するといったことが可能です。

今回紹介するのは、図形の情報をラベルとして図形に付与するマリオネットオブジェクトです。図面に配置した四角形の寸法やレコードを取得し、これらデータを文字列図形として図面上の四角形の位置に作成しています。

具体的には、まず図形の情報を取得します。"Objs by Crit"ノードで図面上の対象図形を検索し、検索した図形を "Get Bounding Box"ノードに渡し四隅の座標を取得します。この座標から四角形の寸法データを作成します。同時に "Get Record Field"ノードでレコードの値を取得します。次に、取得した情報を図面上に表示できるように図形に変換します。寸法データから寸法線と寸法の値の図形を作成します。文字データから図形を作成するには"Text"ノードを用います。同様にレコードの値から文字列図形を作成します。作成した文字列図形を四角形の位置にプロットします。

最後にこのネットワークをマリオネットオブジェクトに変換し(プラグインオブジェクトとして)シンボル登録します。このシンボルを図面上にドラッグすると自動的に寸法とレコードのデータが図形上に表示されます。シンボル登録しておくことで、図形にラベルを付けているような表現を可能にしています。
このようにマリオネットでは目的に合わせて自由な形状・形式ののラベルを作成することができます。マリオネットの持つ自由な形状の図形を作成する機能、情報を簡単に収集できる機能を連動させて効果的なオブジェクトの作成に挑戦してみてください。

(2016/07/22)

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