研究開発

今週のマリオネット バックナンバー

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Shapeファイルから3Dの街をつくる

Marionette Fun with GIS shapefiles

マリオネットでは "GetRecordField" や "SetRecordField"ノードを用いて、図形のレコードにアクセスすることができます。今回紹介するのは、Shapeファイル取り込みで作成した図形のレコードにアクセスするサンプルです。Shpaeファイル取り込みを行うと建物の平面形状の多角形が作成されます。この多角形には建物の緯度経度や高さなどのGISデータが付与されています。サンプルではレコードの高さの値をもとに多角形に高さを与えて3Dの街の様子を表現しています。

今回のサンプルのように街のなかの建物の図形など、多数かつ同種の図形をネットワークに入力する場合は"ObjsbyCrit"ノードを用いると効率的です。"ObjsbyCrit"ノードは、データパレットのCriteriaフィールドに図形の検索条件を入力すると、検索条件にあったすべての図形を取得します。多角形を検索する場合は「T=Poly」と入力します。この式は「図形の種類(T)」が「多角形(Poly)」であることを示します。検索条件の式は自作する他、図形選択マクロでPythonスクリプトを作成にチェックを入れて作成したスクリプトからコピーして使用できます。

サンプルのネットワークでは"ObjsbyCrit"ノードで建物平面の多角形をすべて取得します。取得した多角形を"GetRecordField"ノードに接続し、付随したGISのレコードに記録された高さ情報を取得します。最後に"Extrude"ノードを用いて、多角形を断面形状、取得した高さを押し出し長さとする柱状体を作成し3D建物を表現しています。

このようにマリオネットは図形の情報を利用するBIMツールとして、多数の図形を一括に扱うマクロツールとしても利用できます。マリオネットを活用して設計を効率的に行いましょう。

(2016/05/06)

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