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引力を表現するオブジェクト
Suction Effects
マリオネットツールに標準で備わっている、四則演算や三角関数、行列など数式のノードと、図形を操作するノードを組み合わせることで、ある法則(数式)に従って図形を変形させるコマンドを簡単に作ることができます。
今回紹介するのはDomCによる、数式でオブジェクトの形状を変化させるサンプルです。サンプルでは、XY平面に配置した図形(NURBS,円,球,柱状体、四角錐など)に、引力の効果や、sinカーブを与えて形状を変化させています。
具体的には、引力の式を「F=G*M*m/r^2」とし、"Gravityforce"ラッパー内で、乗算を行う"mul"ノード、除算を行う"div"ノードを用いて、この式を再現しています。作成した万有引力ノードを用いて、XY平面に配置した球が、Z方向に引っ張られる様子を表現しています。
同様に、sinカーブの式を、"sin"ノードや減算を行う"sub"ノードを用いて作成しています。XY平面上の複数の頂点について、Z方向の高さを乱数で設定し、その周辺の頂点の高さをsinカーブに沿うように変化させています。
このように、マリオネットツールは、数学ノードと操作ノードを組み合わせることで、Vectorworksのアルゴリズミックデザインツールとして使うことができます。マリオネットを活用してアルゴリズミックデザインをはじめてましょう。
(2016/04/06)
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