今週のマリオネット バックナンバー
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自由な形状のトラス
Free Form Truss Using Marionette
マリオネットの得意な表現のひとつに3Dパス図形があります。"PathExtrude"ノードにパス部分の図形と、断面部分の図形を入力すると、3Dパス図形が作成されます。マリオネットで作成したパス図形の強みの1つは、パス形状や断面形状の変更などのパラメータの変更を、容易に図形全体に反映できることです。パラメータの変更がただちに表示に反映されることで、例えば形状の試行錯誤を効率的に繰り返すことができます。
今回紹介するのは、MarkFlamerによるガイドカーブから屋根トラスを作成するサンプルです。この記事には3パターンのサンプルが添付されています。
- "Truss_Network"は、ガイドカーブ(NURBS曲線)をパスとしてトラスを作成するマリオネットネットワークです。図面上に作図したガイドカーブに名前を設定し、"Name"ノードを用いて取得しています。ネットワークでは、トラス部分の形状をパラメータで設定します。
- "Truss_Object"は、1つめのトラスネットワークをオブジェクトノードに変換したものです。ガイドカーブをコントロールジオメトリに設定しており、ガイドカーブを編集すると、実行ボタン等を操作することなく、ただちにパス図形に反映されます。
- "Truss_Node"は、実際に屋根に沿ったトラスを作成するネットワークです。屋根はあらかじめ図面上に作図されたものを"Name"ノードで取得します。このネットワークではトラス作成部分をラッパーノード化し、複数のパスを入力しています。パスは取得した屋根面を"Contour"ノードに入力して、屋根面に沿った等間隔のNURBS曲線を複数作成しています。
記事のなかでDomCは、トラス作成部分のラッパーノードを応用して、ねじれた矢倉のようなオブジェクトを作成しました。ねじり具合をパラメータとするNURBS曲線をパスとして、トラスのラッパノードに入力しています。彼は、複雑なネットワークに単純なノードを付け足すだけで、より印象的な表現が可能であると述べています。このようにネットワークの一部の処理のまとまりをラッパーノード化して、別のネットワークに流用できるのもマリオネットの強みです。マリオネットの強みを活かして、オリジナルのパス図形を作成してみてください。
(2016/03/25)
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