ビジュアライズ

SimTread は、計算結果をもとに人の流れを視覚化させ、さらに、さまざまなビジュアル表現を行うことが可能です。また、そのビジュアルは人の流れをより一層理解を深めることに役立ちます。

特定地点の通過数係数(流動係数測定)

特定のラインを、どれだけの人が通過したか(断面交通量)を計り、流動係数を測定する事が可能です。測定のための設定は、測定したい箇所に、線を作り、それを流動係数測定ラインにします。また、表示したい場所に、四角形を作り、それを流動係数測定グラフにし、時系列の変化を動画上にグラフ表示できます。

ポテンシャルマップの表示

解析結果には各目的地のポテンシャル情報が記録されるので、それをポテンシャルマップとして表示することができます。ポテンシャルマップでは、各地点から目的地までの距離をすぐに把握することができ、おかしな隙間が空いている箇所がないかなど、確認できます。これらを考慮して障害物の配置や誘導経路、通路幅などを見直し、シミュレーションすることでストレスのない空間や誘導を作り出せます。

ポテンシャルマップから逃げ地図を作成

ポテンシャルマップ表示の8色モードを利用することで、「避難地形時間地図」(通称:逃げ地図)と同様の表現が可能です。歩行領域を道路に限定して計算し、ポテンシャルマップを表示することで、道路に沿って避難地点(目的地)までの距離が色分けされます。SimTreadでは、逃げ地図と同じ8色で表現できるようになりました。

特集|逃げ地図の作成と動画出力

広域シミュレーション時に便利な人図形の強調表示

建物や施設内でのシミュレーションと違って、地区単位や都市単位などの広域シミュレーションでは、人図形が点のようにしか見えず、時間経過による変化が分かりにくい状態になってしまいます。このような場合を想定し、SimTreadには人図形の周囲を強調表示させる機能が搭載されています。

動画出力範囲の指定

動画出力枠を用いて、シミュレーションモデルから動画に出力する範囲を指定することができます。シミュレーションモデル全体だけでなく、街の交差点や建物の非常口など細部の歩行状況の確認に役立ちます。

不要部分のマスク機能

階段を表現するためのワープ領域図形や作図補助のための図形など、動画上で表示させたくない図形は、マスク図形を用いて隠すことができます。不要な部分にマスク図形を重ねるだけで必要な情報のみの動画を作成することができます。

歩行軌跡プロット

解析後のログから、それぞれの人と車椅子が歩行した軌跡を Vectorworks のドキュメント上にプロットします。

移動時間プロット

解析後のログから、それぞれの人が移動を終える(最後の目的地に到達する)までに掛かった時間を色分けして Vectorworks のドキュメント上にプロットします。

計測結果表示

解析後のログから、時刻レイヤ毎に、計測領域の図形を作成し、Vectorworks のドキュメント上にプロットします。計測領域では、時刻毎にこの領域に含まれる人数を計測できます。

オブジェクトやグラフ表示の色設定

人オブジェクトには色を設定することが可能です。任意の色を設定するだけでなく、速度や目的地ごと色を設定する事ができます。また、出力する動画上のカウンター欄やグラフに表示する内容や色も変更が可能です。

シミュレーション動画のプレビュー機能

プレゼンテーションに必要不可欠な動画作成において、その完成状態(解像度・フォント・マスク・グラフ・色分け等)の確認は重要な作業となります。

SimTreadの動画作成では、【計算実行...】コマンドの解析条件設定ダイアログにある「動画プレビュー」ボタンを使用することで、計算開始前の動画の描画状態を表示することができ、イメージ通りのレイアウトを素早く確認し動画作成に移ることができます。

歩行シナリオ設定ダイアログ

目的地列パラメータを持つ図形(ひと・車いす・目的地・ひと発生領域・階段図形)をひとつ選択して、【歩行シナリオ設定...】を実行すると、「歩行シナリオ設定」のカスタムダイアログを表示することで、より直感的でスムーズな操作ができます。

「歩行シナリオ設定」ダイアログでは、歩行者のアクションを『目的地列コマンド「wait、end」など書式の入力』、または、『歩行シナリオ』一覧編集の2通りで設定することが可能です。

計測領域の設定

計測領域を設定することで、領域内の人数を計測することが可能です。

イベントの設定

人が目的地に到着したり、領域内の人数が一定の値に達したりといった条件を満たした際、イベント(メッセージ)を発信することが可能です。

車椅子や障害物などのシミュレーションモデル作成

シミュレーションモデルには車椅子も搭載されています。また時間の経過やイベント(メッセージ)を受けて出現/消失する障害物を作成して、開閉するドアや、時間とともに歩行の障害となるものを登場させるといったシミュレーションも可能です。

計算精度の向上

従来のバージョンでは人が集中するとつかえてしまうような細い通路でも、きちんと通れるように計算精度が向上しました。

SimTreadの様々な活用シーン

SimTreadには、使用用途に制限はありません。 歩行のイメージから避難誘導計画でのみ利用されるものと思われがちですが、それらの避難シミュレーションはもちろん、イベント時の誘導計画や設営計画、イベントやライブ開催における有効収容人員の把握、誘導経路の検討など、様々な用途に活用いただけます。

SimTreadと逃げ地図

SimTread上で逃げ地図を描くことが可能になりました。イベントのために作成した動画表現と、逃げ地図の描画方法を紹介します。

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