注目の機能

計算パラメータの編集機能

歩行者の体の大きさや、 衝突判定領域、回避時の回転角度など避難シミュレーションで使用するパラメータが変更できるようになりました。

パラメータを調整することで、緊急時でない入退場やソーシャルディスタンスを考慮した歩行間隔など通常避難と異なるシチュエーションの再現が可能になります。

パス目的地ツール

パス目的地ツールでは、多角形ツールと同じ要領でパスを作図すると、パスの各頂点に目的地図形を配置します。配置された目的地はパスの始点から終点に向かって歩くように、自動的に目的地番号が割り振られます。

これまで手間が多かった「パスに沿って歩行者を歩かせるシミュレーション」を簡単に実行できるようになります。

人発生領域の歩行速度ランダム設定

人発生領域のパラメータに歩行速度(上限)と歩行速度(下限)の設定を追加しました。シミュレーションではこの上限と下限の間で歩行速度がランダム決定します。

歩行速度にばらつきを与えることで、よりリアルな群集を簡単に生成することができるようになりました。

IFC図形のSimTread図形への変換

Vectorworksに取り込んだIFCの図形を、SimTreadの計算に対応する図形に素早く変換します。IFCエンティティの属性を参照して、部屋の属性であれば歩行領域図形、壁の属性であれば障害物図形のように、図形の種類を自動的に判別してSimTreadの図形が生成されます。

複数階層あるIFCのデータでも、フロアが重ならないように自動的にレイアウトしますので、IFCのデータがあればすぐに避難シミュレーションを開始することができます。

目的地図形の可変化

目的地図形にイベントや時間のトリガーで出現または消失を行う機能を追加しました。シミュレーションの過程で状況に応じて目的地の変更ができるため、混雑を避けて出口を選択するなど、これまで再現が難しかったシミュレーションが可能になります。

イベントタイマー

時間経過やイベント受信をトリガーにして任意のイベントの発信を繰り返し行うイベントタイマーを使用し、可変障害物の出し入れなどイベント図形のアクションを、時間とイベントの組み合わせでコントロールすることで、エレベーターの移動や信号機のある横断歩道などのシミュレーションを再現できます。

イベントタイマーの設定は、イベント管理ダイアログで行うことができます。イベント管理ダイアログでは、イベント図形の一覧表と、イベントの繋がりを可視化したイベントネットワークを見ながら、パラメータの編集を行います。

異なる解析条件の一括解析

解析は、車椅子を配置する場合、しない場合、避難場所(目的地)の違う複数パターンのシミュレーションなど、さまざまな結果を比較することが重要です。

一括解析実行ダイアログでは、あらかじめ作成したケースフォルダを一覧に追加し、一括で解析を行います。一括解析実行では自動的に次の解析を開始するため、それぞれのシミュレーションの終了を待つ必要がありません。その他、出力動画の設定や、動画のプレビューを表示することができます。

変速領域図形の出現/消失切り替え

変速領域に時間経過またはイベント受信によって出現/消失を切り替える機能を実装。煙や浸水など、シミュレーションでの時間経過やイベントによって変速方法が変化する事象の再現ができます。

また、変速領域の色属性を個別に設定することが可能。歩行速度の変化に影響を与える空間の特徴や要因はさまざまなので、階段は茶色、煙はグレーのようにその空間構成に応じて色分けすることで変速の様子が視覚的に分かりやすい動画を作成することができます。

解析出力枠図形の複数同時作成

解析出力枠を複数同時に指定することができます。指定した出力枠それぞれについてシミュレーション動画を作成します。大規模なモデル(スタジアムや、市街地レベル)の計算での全体の避難状況と細部の状況など、一度の計算で切り取り範囲の異なる動画を作成することができます。

また、出力する動画の解像度をそれぞれ指定することができます。分析やプレゼンテーションなど、用途に応じた動画を作成することができます。

機能紹介

SimTreadのワークフローはとても簡単。Vectorworks上で図面を作成した後に[障害物の設定]、[人の配置]、[目的地の設定]の3ステップを行うだけです。

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