2016年度
OASIS加盟校を対象とした研究・調査支援奨学金制度について2016年度は、「五感で学ぶ」を表題に、OASIS(オアシス)加盟校の学生・教員の皆様の研究・調査活動をバックアップいたします。
2016年度 OASIS加盟校「研究・調査支援奨学金」授与者
厳正なる審査の結果、2016年度OASIS加盟校「研究・調査支援奨学金」授与者は、下記4つのテーマに決定いたしました。
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代表・堀場 絵吏 さん ほか11名
- 金沢美術工芸大学
- テーマ:「(仮)材木町における地域デザインの実践と研究 -町家の継承・利用活性化による地域コミュニティ再生- 」
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加藤 翠子さん
- 成安造形大学
- テーマ:「京都・宇治 養鶏場跡施設のセルフリノベーションによる地域活性化ショーの実験」
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澁谷 翔さん
- 東北学院大学大学院
- テーマ:「亘理町の仮設庁舎跡地の利活用について」
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姉帯 愛莉さん
- 八戸工業大学
- テーマ:「東北人が都会に出るための教科書」
2016年度 OASIS加盟校「研究・調査支援奨学金」概要
目的
OASIS加盟校に在学する学生(グループを含む)の学術研究・調査を支援するものです。
対象となる研究・調査
2016年度 研究・調査支援奨学金のテーマは「五感で学ぶ」です。
熊本地震は大自然の脅威を再び呼び起こします。東日本大震災がもたらした破壊は、自然だけではなく暮らしそのものを破壊してしまいました。5年経った今、被災地の方々は懸命に前を向いて生きていらっしゃいます。その勇気や葛藤から得た教訓や知恵は、貴重な歴史として引き継がれなければなりません。しかし、熊本地震でどれだけ生かされているのだろうか?と思います。私たちはやっぱり立ち尽くしています。
函館の地震は今まで確認されていない断層帯だったといわれます。日本列島を覆う火山帯の地殻変動は、いつどこで起きても不思議ではありません。私たちは自然に抗うことはできませんが、災害を教訓として、それを生かす知恵はあるはずです。失った生活を蘇生する力を持っています。
今、ネット社会では何でも情報は手に入ります。分厚い辞書を開かなくても、すぐに知識を得ることができます。4Kハイビジョンで美しい画像をいつでも見ることができます。バーチャルの世界でいろいろな体験もできます。
でもあえて、私たちは皆さんに外に出て、靴底を減らして風を感じる行動を起こしてほしいと願っています。
そして、五感でつかんだ感性で、
- 生活空間や生活環境を見つめ直し、問題点や改善策を考える。
- 稀薄になった地域コミュニティーを形成するための問題点を探り、取り組みを提案する。
この2つを軸に、あなたの身近に起こっている問題に目を凝らして、その課題と解決策を考えてください。
地域の防災対策、空家住宅、過疎化、認知症、保育園建設反対運動、超高齢化、独居老人、孤独死等々、様々な社会問題が目の前にあります。どれをとっても個人が解決できることではありません。しかしながら、社会は個の集まりです。個の意識で社会を変えられることを、変える力になることを、みなさんの五感を持って取り組んでほしいと思っています。
研究対象、分野や手法などはいっさい問いません。あなたの調査・研究をいまいちど<共生>を軸にして考察しなおしてみませんか。<共存から共生へ>組織をデザインする。<共存から共生へ>建物をデザインする。<共存から共生へ>都市をデザインする。
外に出て、現場を歩き、実体験で得た成果に期待し、調査・研究の提案を待っています。
応募資格は、「五感で学ぶ」のテーマに添って、調査・研究するOASIS参加校の学生のみなさんです。専攻学科、研究分野は問いません。建築、環境、インテリア、プロダクトデザイン、社会工学などなど、どのような分野からの応募も歓迎します。詳しくは応募要項をご覧ください。
選考委員長 内田和子
【OASIS加盟校を対象とした研究・調査支援奨学金制度】2016年度募集要項
テーマ
「五感で学ぶ」をテーマとして、問題解決の調査・研究にかかわるもの
応募方法
本年度の募集は終了いたしました。沢山のご応募ありがとうございました。
スケジュール
2016年7月1日 | 応募用紙ダウンロード開始 |
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8月1日 | 応募締め切り(当日消印有効) |
8月9日 | 選考結果個別通知 |
8月19日 | 選考結果発表・支援開始(教育シンポジウム会場) |
2017年6月末日 | 研究成果提出 |
2017年 夏 | 成果発表会 於 教育シンポジウム会場 |
選定方法
弊社内に設置する選定委員会にて選定します。
選定された方々のお名前と提案内容は、OASISホームページにて、発表いたします。
奨学金と研究成果
総額100万円。OASIS加盟校の学生(グループを含む)を対象とし、最大5個人、または、5グループとします。使途に制約はありません。
研究成果は2017年6月末日までに弊社宛ご提出ください。
研究成果発表
2017年夏、Vectorworks教育シンポジウムにて成果を発表していただきます。