斜線・逆日影計算機能　Vectorworks上で初期段階のボリューム算出が可能

1プロジェクトで、複数のケースでのシミュレーションが可能な斜線・逆日影計算機能は、斜線制限(道路･隣地･北側･高度)および 日影規制(逆日影)を考慮した建築可能空間のメッシュ計算を行います。逆日影計算は、低層タイプと高層タイプの2種類の計算が可能で、高層タイプは事前に日影規制をクリアする範囲が確認できます。また、入力した建物に対して斜線制限のチェックを行う「建物高さチェック」では、斜線制限をオーバーしている部分を赤色で表示します。

日影計算機能　Vectorworks上のモデルデータを利用した日影計算

Vectorworksで作成されたモデルデータを利用した各種日影計算を行います。

• [時刻日影計算]は、複数の規制条件も一括計算が可能です。
• [等時間日影計算]では、最小10mmピッチまで設定可能なメッシュ法と生活産業研究所オリジナルの追跡法計算により高精度解析が実現可能です。また、3Dビューでも等時間日影図が確認可能となります。
• [規制ラインチェック]では、日影規制ライン上における日影時間のチェックを行い、[日照定規]にて任意ポイントより日照定規を表示し、日影の影響部分が確認できます。また、道路幅員が平行でない場合等、[みなし敷地]を編集することで日影規制ラインを任意編集も可能です。
• [基準倍率表]や特定点毎の日影時間図リスト(表)の[特定点リスト]もVectorworks上に出力します。

• 壁面日影計算機能は搭載しておりません。

天空率計算機能　Vectorworksで天空率計算し、天空図等も作成

与条件設定を基に、天空率算定領域（高さ制限適合建築物・計画建築物・測定点）を自動生成し、天空率の取扱い[JCBA方式]または[東京方式]に対応した設定が反映できます。天空率計算実行時には、すべての天空率算定領域を一括で計算が可能です。自動生成と一括計算により、天空率解析の結果を求めるまでの時間が大幅に短縮されスピーディーに設計が進められるようになります。天空率計算の結果は、Vectorworks上に三斜求積図や位置確認表などの各種表を作成します。

また、幅員が一定でない道路や、複数の地盤面がある場合もJCBA方式に則した自動設定が可能です。 （一部対応できない場合もあります）複数の天空率算定領域を一つにまとめるグループの機能を強化し、従来は煩雑な設定が必要であった複雑な天空率算定領域の設定が容易に行えます。自動設定以外にもパラメータの切替えにより各算定区域(適合建築物)および算定ポイントの調整も可能です。また、算定ポイントの任意編集も可能です。

その他の特徴

• 複数の都市計画条件（用途地域/高度地区/日影規制）にまたがっている場合でも設定および一括計算が可能です。（複数分割が可能）
• ADS-Familyとのデータ連携（インポート･エクスポート機能搭載）が可能です。
• 本システムはVectorworks 2024専用のプラグインシステムです。各種計算エンジンはADS-Familyと同一のものを利用しています。