汎用CAD VectorWorksの国内開発販売元であるエーアンドエー株式会社(本社東京・千代田区 内田和子代表取締役社長)は、VectorWorks上で稼動する熱環境シミュレーションツール「サーモレンダー2」をバージョンアップ、「サーモレンダー3 Pro」として本日より発売、6月23日に出荷を開始すると発表しました。
内田社長は「近年の環境配慮型建築に対する関心の高まりを感じるとともに、サーモレンダー3 Proが設計者の環境への取り組みを大きくサポートできるものになったと確信しています」と語っています。
「サーモレンダー3 Pro」は、建物や地面の表面温度、ヒートアイランドポテンシャルなど、「サーモレンダー2」までの屋外熱環境シミュレーションに加え、室内側への熱負荷を解析し、建物熱負荷量やエネルギー消費量、さらにCO2排出量をシミュレートすることができます。
また、解析用樹木の一括配置、色分けによる材料の一括設定など、シミュレーションまでのステップを省力化するためのツールも多く搭載されています。
今回、新たに追加された室内側のシミュレーション機能は、屋上緑化や壁面緑化の有無、樹木の配置方法、デザイン・材料の違いなど、屋外環境の変化が与える室内環境への効果を数値化して比較、確認することができるという、いままでにない特長をもっています。住宅やオフィスビルなどのひとつひとつの建物単位から街区全体までの熱負荷を、建物熱負荷計算と連成解析することで算出します。
「サーモレンダー3 Pro」の活用を通じて、設計者自身による都市環境や地球環境を考慮した設計が可能になります。
サーモレンダー3 Proの主な機能は以下の通りです。
- 屋外全表面の表面温度計算とその表示
- 周囲への顕熱負荷指標HIP(ヒートアイランドポテンシャル)の算出
- MRT(平均放射温度)の算出(平面分布、地点)
- 建物熱負荷量の算出
- 建物エネルギー消費量の算出
- CO2排出量の算出
基本ライセンス価格:1,575,000円(本体価格 1,500,000円)
追加ライセンス価格: 525,000円(本体価格 500,000円)/1本
「サーモレンダー2」の既存登録ユーザには、「サーモレンダー3 Pro」へのバージョンアップサービスが用意されています。
※ サーモレンダー3 Proの稼動には、VectorWorks2008およびRenderWorks2008が必要。
◆サーモレンダー3 Pro製品ページ
http://www.aanda.co.jp/products/ThermoRender/index.html
◆製品についてのお問い合わせ窓口
エーアンドエー(株) 環境デザイン事業推進室 Tel:03-3518-0790
mail:thermo@aanda.co.jp
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