ユーザ事例 & スペシャルレポート

「Vectorworks2012 全国縦断 新製品発表キャラバン」にて講演していただいた内容をご紹介します。
学生時代に、原動機付き自転車で神戸から青森まで旅をした際に、東北で多くの人から助けられ、また有名な建築を目の当たりにすることができました。私が建築を志すきっかけとなった思い入れのある地で講演できることが、大変嬉しいです。
私が独立した際にMiniCad6を導入して以来、一貫してVectorworksを使い続けています。建物を建てるだけなら2D-CADで事足りますが、基本計画から、実施、現場監理まで、いろんな場面で思考しながら表現・検討したい場合、2D / 3D-CADのVectorworksが威力を発揮します。軸組模型は、Vectorworksで作成した軸組図を基に製作しますが、かなり精巧にでき上がります。このモデルを用いて、ハロゲンライトを夏至や冬至の位置に設置して、日差しシミュレーション等を行なっていましたが、同じことがVectorworks2012ではできるようになりました。はっきり言って、知られたくない機能です(笑)。
マニュアルを読まなくても、線と面が描けてしまう程簡単ですが、慣れると人それぞれの使い方で、個性のある図面が描けます。
Vectorworksの面で作図する方法は、高さを与えれば3Dになるので、3Dでの思考方法へスムーズに移行できました。
機能が豊富なので、展示会のポスターやハガキ、造作家具説明の為の動画作成、軸組模型製作など、あらゆることに活用しています。
ipadでラフスケッチを描いて、施主へ提案することもあります。無いものは作ろうの精神で、かき心地重視のスタイラスペンも自作。しなり具合が絶妙で、建築の細かなニュアンスを描くことができます。
ここでは、特別な機能紹介というより、日常業務での使い方を自己流ではありますが、ご紹介させていただきます。
私はVectorworksを使いはじめた時から、カラーで図面を作成しています。パーツはレイヤで上下設定し、クラスの表示非表示を使って、同位置にどんどん描きこんでいきます。平面詳細図はこの方法で図面を作成します。
施主にイメージを伝える為に、パースや外装の雰囲気を付加した立面図を外注無しで作成しております。Vectorworks2012からは、BIMに近い3Dでのシミュレーションもできるようになりました。
展示会などに使用する写真入りのポスターや、イメージポスターの製作もVectorworksで行ないます。
Webに掲載する家具の動画も、Vectorworksで簡単に作成できます。
軸組模型を製作する際は、Vectorworksで切り出す材料を色分けしておくと、模型制作時にとても効率的になります。
【講演者情報】
東山明建築設計事務所
東山 明 氏
Vectorworks2012 全国縦断 新製品発表キャラバン(2012年3月)
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