ユーザ事例 & スペシャルレポート

「Vectorworks2011 全国縦断 新製品発表キャラバン 」にて講演していただいた内容をご紹介します。


ビム・アーキテクツとは

ビム・アーキテクツは2008年に設立しました。業務としては、BIMによる設計業務、プレゼンテーションから解析ツールを用いた検証、実施設計までを行います。また、建物が適正であるかを検証するためにBIM化して、その建物の課題や問題点を洗い出すような業務も行っています。

Change with BIM

以前より、従来の設計プロセスには無駄が多いと感じていました。打ち合わせやその際の資料作成等、デザイナー(設計者)が本来費やすべき時間を、それ以外のことに費やしていました。BIM的な思考を元に設計を進めた結果、それらが大幅に解決されました。

BIMで設計を行うことで、あらゆる設計プロジェクトを並行して行うことができます。また、設計者自らが3Dで設計しているので、その建物に対する理解度が深くなります。Build Live Tokyo 2009ではメゾネットを複雑に組み合わせた建物を設計しましたが、これはBIMでなければ形状や納まりを理解しながら設計できなかったと思います。

BIMは変更のポイントさえ見えていれば良い

BIMはそのワークフローの前後に正しい情報を渡せることが重要だと考えます。基本設計だけをBIMで行い、実施設計を2Dで行ったとしても、正しい情報でデータを渡せば図面上の不整合が減り、今まで以上にスムーズなデータの受け渡しが可能になると思います。

Vectorworks2011をレビュー

BIMモデルからの図面作成は、割と素直にできた感じがします。壁やスラブの包絡処理は、他のアプリケーションではできないくらい良くできます。壁やスラブのスタイル(構成要素)を簡単に変更できるのも良いです。

Architectのツールセットに“建物モデル"というツールがありますが、建築用BIMパッケージらしい機能だと思います。空間を情報化する“スペース"は、図面から情報化できるVectorworksらしい機能です。建具等もワークシートで集計できるので、使い方によっては仕上表や建具表へ発展させることも可能ではないでしょうか。BIM的な機能が作業画面の前面に出てきてほしいです。この部分の改善を期待します。

山際氏はVectorworks2011のこの機能に注目!!

“地形モデルを作成"コマンドは、とても使いやすくて、素晴らしい機能です。複雑な地形を簡単にモデル化でき、航空写真等をマッピングすることでリアルな地形を表現できます。更に、切り土・盛り土の計算は、切り盛りした部分が色分けされて表示され、土量が簡単に数量化されます。他のアプリケーションでも地形モデラーはありますが、Vectorworksの地形モデルが一番実用的だと思います。

【講演者情報】

株式会社 ビム・アーキテクツ http://www.bimarch.com/

山際 東 氏

 

本内容はVectorworks2011 全国縦断 新製品発表キャラバンにて講演いただいた内容を、弊社にて編集したものです。(2011年2月)

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