スイッチ・コンセントツールは「スイッチ」と「コンセント」の2D/3Dハイブリッドオブジェクトを作図するツールです。2D表示ではJIS電気記号、3D表示では3Dモデルのパネル(モジュールを含む)を表示します。本ツールによってユーザは日本仕様のスイッチ・コンセントをオブジェクトとして使用できるようになります。また、配置されている「スイッチ」と「コンセント」の部材をワークシートに集計することができます。
スイッチ・コンセントツールはハイブリッドオブジェクトです。スイッチ・コンセントオブジェクトを一つ配置すると、3Dではスイッチ・コンセントのリアルな3Dモデルが、2Dでは配線図記号が表示されますので、別々に図形を作成する必要がありません。
また、2連スイッチ、3口コンセントなど部品の数や、3路スイッチ、ホタルスイッチなど部品の種類をプルダウン形式のパラメータから選択するだけで変更できます。スイッチでは7種の部品、コンセントは最大20種類から部品が選択可能。計画に合ったデザインが簡単に作成できます。
2D表示ではJIS規格に準拠した電気記号を表示します。3路、4路スイッチ、接地コンセントなど傍記を含む記号や、調光スイッチやTVアンテナなど特殊な形状の記号にも多数の対応をしており、電気配線図にそのまま使用することができます。
2Dの記号で表示する傍記では、Vectorworksのフォントメニューから、文字サイズやフォントの種類、文字の角度の設定、傍記の文字列の変更を自由に設定することができます。
また、コントロールポイントで位置を調整したり、「傍記の表示」のパラメーターのチェックをOFFにすることで傍記を非表示にすることができ、図面の表現に合わせて表示を自由にコントロールすることが可能です。
3D表示では一般的に使用されている形状のスイッチとコンセントを作成します。 とくにコンセントでは抜け止めの曲線やアースの穴などリアルな形状をモデリングしており、 電気設備周りのインテリアデザインをより現実に近いイメージで確認することができます。
ベース、プレート、部品それぞれにクラスを割り当てることができます。クラスにカラーリングやテクスチャ等を設定してデザイン性のあるスイッチコンセントを表現することができます。
プラグインメニューの「スイッチ・コンセント部材集計」を実行するとワークシートに部材を集計します。集計される部材はスイッチ、コンセントそれぞれに集計されます。集計表ではデータベース行を用いて部材のサブパーツと連動していますので、図面上のスイッチやコンセントに変更があった場合にも、すぐに集計表に反映することができます。