平均地盤面計算ツールは傾斜のある敷地において、建築物が接する地盤面の平均の高さを算定するツールです。多角形ツールと同じ要領でパスの頂点をクリックしていくだけで、建物領域の平面図を作成することができます。
平面図のオブジェクトでは平均地盤面の算出と切土法面の展開図、算定表の作成が自動的に実行されますので、確認申請に必要な図面を素早く作成することができます。
建物の外周を多角形ツールを使う要領でトレースしていき、各ポイントごとに高さを入力することで、地盤面の3Dオブジェクトが作図されます。2D表示ではそのまま平面図として利用できます。
地盤面オブジェクトではポイントの追加や削除、高さの変更が可能で、設計プランの変更や修正にも対応しています。
プラグインメニューの【平均地盤面計算... 】コマンドから、指定した地盤面オブジェクトの平均地盤面を算定します。計算結果として切土法面の展開図と算定表が自動的に作成されます。
複数棟の建物もそれぞれの地盤面オブジェクトを全て選択して【平均地盤面計算... 】コマンドを実行することで一括で算定することが可能です。
また、算定表と地盤面オブジェクトが連動していますので、算定表作成後に地盤面の頂点位置などを編集した場合に、算定表のワークシートを更新するだけで編集内容が反映されます。ので、変更後も算定表を一から作り直すことなく効率的に作業を進めることができます。
平均地盤面計算ツールで作成する平面図、切土法面の展開図、算定表のオブジェクトは全てVectorworksの図形として扱うことが可能なため、線の属性や文字サイズ等を調節しながら、申請のための図面を自由にレイアウトすることができます。