バージョン2020の新機能

イベントタイマー

時間経過やイベント受信をトリガーにして任意のイベントの発信を繰り返し行うイベントタイマーを追加しました。可変障害物の出し入れなどイベント図形のアクションを、時間とイベントの組み合わせでコントロールすることで、エレベーターの移動や信号機のある横断歩道などのシミュレーションを再現できるようになりました。

イベントタイマーの設定は、新機能のイベント管理ダイアログで行うことができます。イベント管理ダイアログでは、イベント図形の一覧表と、イベントの繋がりを可視化したイベントネットワークを見ながら、パラメータの編集を行います。

異なる解析条件の一括解析

SimTreadでは、車椅子を配置する場合しない場合や、避難場所(目的地)の違う複数パターンのシミュレーションなど、解析結果を比較することが重要です。従来では条件を変更するたびに長いシミュレーションの終了を待つ必要がありました。SimTread 2020では、異なる解析条件のシミュレーションを一括で実行することができるようになりました。

一括解析実行ダイアログでは、あらかじめ作成したケースフォルダを一覧に追加し、一括で解析を行います。一括解析実行では自動的に次の解析を開始するため、それぞれのシミュレーションの終了を待つ必要がありません。その他、出力動画の設定や、動画のプレビューを表示することができます。

変速領域図形の出現/消失切り替え

変速領域に時間経過またはイベント受信によって出現/消失を切り替える機能を実装しました。煙や浸水など、シミュレーションでの時間経過やイベントによって変速方法が変化する事象の再現ができるようになりました。

また、変速領域の色属性を個別に設定できるようになりました。歩行速度の変化に影響を与える空間の特徴や要因は様々ですので、階段は茶色、煙はグレーのようにその空間構成に応じて色分けすることで変速の様子が視覚的に分かりやすい動画を作成することができます。

解析出力枠図形の複数同時作成

解析出力枠を複数同時に指定することができるようになりました。指定した出力枠それぞれについてシミュレーション動画を作成します。大規模なモデル(スタジアムや、市街地レベル)の計算での全体の避難状況と細部の状況など、一度の計算で切り取り範囲の異なる動画を作成することができます。

また、出力する動画の解像度をそれぞれ指定することができます。分析やプレゼンテーションなど、用途に応じた動画を作成することができます。

機能紹介

SimTreadのワークフローはとても簡単。Vectorworks上で図面を作成した後に[障害物の設定]、[人の配置]、[目的地の設定]の3ステップを行うだけです。

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Vectorworks

2D/3Dのシームレスな作図機能に、彩色豊かなプレゼンテーション、リアルなレンダリングなど、デザイナーの設計環境を支援する汎用CADソフトウエアです。

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