Michael Westfahl（Nemetschekセールス・マーケティングにおける管理委員会のメンバー）は、「相互運用性、シームレスなファイルフォーマット、効率的なプロセスというものは、建築家とエンジニアにとってますます重要になっています。Adobeとの提携はマーケットの要求を満たすための重要な一歩なのです。」と語っています。
この連携の中心となる要素は、NemetschekによるAdobe^(R)PDFライブラリSDKテクノロジーの供与です。
これによりユーザは VectorWorksDXからAdobePDFファイルを作成したり、PDFファイルを取り込むことができます。PDFファイルは、例えばレイヤ、文字検索といった機能が特徴です。今後のソフトウェアリリースに従って、Adobeの技術の更なる統合を進めていきます。

「Adobeとの提携により、電子メールとWebを通じてPDFファイルを単に共有するだけではなく、それ以上にしようと決意するに至りました。」と、Nemetschek North America CEO Sean Flahertyは語っています。
「PDFならびにVectorWorksとAcrobat製品の統合により、デザインパートナー間のCADでの協同作業は根本的に改善され、書類のやり取りで生じる多くの不確定要素を取り除く手段になると考えています。
PDFは現在、データの信頼性を完全に保つ仕組みの中でも、優れた解決方法となります。」

確かなPDF機能がCADシステムに備わることで、建築家/エンジニアとクライアント/工事担当者間での図面やプロジェクト文書のやり取りが、より容易になるのです。このことは、送る側と受け取る側の双方にとって、作業がかなり効率化されることを意味します。全ての関係者を建築プロセスに引き込むことができるので、承認プロセスにおいて、明確にその記録を維持することができます。

建築デザイン会社、Greggs Building Designの社長 Tom Greggs氏は語っています。「PDFファイルという小さな革命が、Adobeテクノロジーが組み込まれたVectorWorksにより始まるのです。」
「DXFとDWGベースのファイルを受け取る際には、頻繁に問題が生じました。他のCADのエンジニアは、しばしば我々のシステムにないフォントや、スケールが正確でない特別な入れ子のシンボルや、注意の必要な線の太さをを使用します。

PDFファイルでは、このいずれもが問題とはなりません。単純に直接PDFファイルをVectorWorksのシートに取り込むだけです。変換に関する問題は何も起こらないということに気づきます。
我々は、PDF文書をクライアントと契約者に対して、定期的に電子メールで送れるのです。これにより、遠くにいるクライアントでも詳細な説明を必要する建設業者からでも、素早い承認を得ることが可能になります。
さらに、建設者やオーナーの求めに応じて、計画のPDFファイル一式を彼らの希望する出力サービスに直接送れるようになるので、実質的にはペーパーレスとなります。我々は、全てのプロジェクトの計画書類一式を、PDFで保管し始めました。」

PDFを使用することで、計画のサイクルが短縮されるとともに、プロジェクトコストを下げることが可能となります。さらにプロジェクトチーム内の情報交換においても、その信頼性を実質的に保証します。図面やモデルへの不正なアクセスから保護するので、機密データを不正使用できなくなるのです。

Adobe SystemsのKnowledge Worker Solutions Business Unit上席副社長　Tom Haleは語っています。
「AdobeとNemetschekは、AdobePDFがAECドキュメントプロセスにおける重要な構成要素であり、統一フォーマットであるという考えを一致させています。この戦略的な提携により、我々共通のユーザに、より効率的なコミュニケーションプロセスの形態としてのPDFの価値を、さらに実感させることが出来るのです。」

AdobePDFテクノロジーは、VectorWorksDX12.5に搭載されています。