昨年6月、地元南相馬市の建設会社で設計を担当する島さんから復興支援の依頼がありました。会社業務は1ヶ月以上手つかずの状態だったそうですが、津波、原発で避難される方々の仮設住宅を急ピッチで建てなければならないと、ご自身も被害にあい避難所生活の中からのご連絡でした。弊社の復興支援であるベクターワークスの寄贈は、被災地への訪問、現地での手交・操作説明を原則としていましたが、原発警戒地域ということで現地入りができず、... (続きを読む)

 
レポートを読む
 

仙台市に住むJIA会員でもある、米村さんから復興支援の応募があったのは、応募締め切り間際でした。ご自身の事務所は震災で崩壊し、設計業務は手つかずの状態でしたが、JIAからの推薦で復興支援に携わることになり、石巻市の復興基本計画,北上市の集団移転計画策定をおこなうとのことでした。早速仙台へ向かい、机とマシンだけの事務所へ伺ったのは、雪がちらつく10月下旬でした。... (続きを読む)

 
レポートを読む
 
【取材を終えて】
復興住宅、再建計画は、この原発事故地域ではまったく別に考えなければならないと、あらためて思いました。津波、地震、そして原発、二重,三重の苦しみの中で、家族がバラバラに避難生活を送っておられる姿を目の当たりにして、言葉はありません。ゆっくりはできないかもしれませんが、私たちがしなければならないこと、できることは、ここではたくさんあるように感じます。
内田 和子