東京大学高齢社会総合研究機構のメンバーである建築学専攻建築計画研究室から遠野市に対し、津波被災住民のための仮設住宅とサポートセンターの基本設計、実施設計に関する提案があり、実現しました。岩手県盛岡市から沿岸部へ向かう、ほぼ真ん中に位置する遠野市。ここに高齢社会の研究をしている大学院生の冨安氏が震災後常駐しているとのことで、雪の降る遠野市を訪ねたのは、昨年12月20日。... (続きを読む)

 
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長野県栄村は、震災の翌日、2011年3月12日、余震により民家が大きく倒壊し、地震による被害が大きかったところで、100戸ほどの集落があります。被災により無人化した古民家の修復・活用支援のための現況図面作成をしたいと、首都大学東京大学院都市システム科学域の研究室から復興支援の申し出がありました。八王子にある研究室を訪ね、すでに取り組んでいるさまざまな支援活動のお話をお聞きしました。... (続きを読む)

 
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【取材を終えて】
復興まではまだまだとても長い時間を要すると思いますが、産官学が連携していくことの大切さ、地道な活動が確実に復興につながっていくと感じます。この震災を機に、高齢化社会の問題なども含めて、私たちが抱えるさまざまな課題に取組む姿勢の大事さも改めて感じました。
仮設住宅でのくらしの中に、都会が見失った互いにいたわりあう気持ちが、この場所で続くことを願っています。
内田 和子