グラフを描く(1)
VectorScriptを使ってVectorworksをグラフ作成ツールに変身させてみましょう。
棒グラフ、円グラフ、3Dグラフを描いてみましょう。最後はワークシート情報からグラフを描いてみます。
第1章 折れ線グラフを描いてみる
Vectorworksはドローソフトですので図面を描くだけでなく、某表計算ソフトのようにグラフを描くこともできます。とはいってもワークシートを選ぶと勝手に描いてくれる機能があるわけではなく、スクリプトを書くことでグラフ化することが可能であるという話。
例えば、棒グラフならば四角形図形を使って描けますし、円グラフならば円弧図形、折れ線グラフならば多角形図形を使って描けます。さらに3Dの棒グラフならば柱状体を使って描くことが可能です。
それでは、多角形図形を使って折れ線グラフを描いてみましょう。
多角形を描くためには、
手続きBeginPoly;
手続きEndPoly;
を使います。
この一つの組み合わせで、一つの多角形図形を一つ描くことができます。
そして、頂点を追加する、
手続きAddPoint(pX, pY : REAL);
を頂点の数だけBeginPolyとEndPolyの間に書きます。
BeginPoly; AddPoint( 0, 30 ); AddPoint( 10, 50 ); AddPoint( 20, 20 ); EndPoly;
Vectorworksの多角形は面を持っているので、このままでは下の図形が隠れてしまいます。
面の模様を設定する
手続きFillPat(patNumber : LONGINT);
を使います。
引数に0をあたえると、面がなくなります。
FillPat( 0 ); BeginPoly; AddPoint( 0, 30 ); AddPoint( 10, 50 ); AddPoint( 20, 20 ); EndPoly;
線を太くするには、
手続きPenSize(lw : INTEGER);
を使います。
単位はミル。
PenSize( 39 ); FillPat( 0 ); BeginPoly; AddPoint( 0, 30 ); AddPoint( 10, 50 ); AddPoint( 20, 20 ); EndPoly;
線に色をつけるには、
手続きPenFore(colorR, colorG, colorB : LONGINT);
を使います。
PenSize( 39 ); FillPat( 0 ); PenFore( 65535, 0, 0 ); BeginPoly; AddPoint( 0, 30 ); AddPoint( 10, 50 ); AddPoint( 20, 20 ); EndPoly; PenFore( 0, 65535, 0 ); BeginPoly; AddPoint( 0, 50 ); AddPoint( 10, 20 ); AddPoint( 20, 30 ); EndPoly;