研究開発

はじめてのSDK

Windows編

1.Vectorworks SDKをインストールします

    (1) Vectorworks SDKをこちらからダウンロード。
    SDK 2015の「Download for Win32/64」をダウンロードして下さい。
    ※Vectorworks SDKのご利用にあたり注意事項もご覧ください。


    (2) ダウンロードしたVectorworks SDK(zip形式)を任意のフォルダに解凍する

    以上でVectorworks SDKのセットアップは完了です

2. Visual Studio 2012にVectorworks SDKテンプレートをインストールする

    1.でVectorsworks SDKを解凍したフォルダの「SDKLib/ToolsWin/SDK Plug-in Wizzard」からInstall_VectorworksSDK_VisualStudio_Wizard.msiを実行
    インストーラが起動しますので、先に進みます
    「Next」ボタンをクリック、以降インストーラに従いインストールします。

3. Vectorworksプラグインを生成する

※本手習い帖では「Visual Studio Professional 2012」を利用しています。無償版(Visual Studio Express)での動作については未確認です。

    (1)Visual Studio 2012を起動しプロジェクトを作成する

    【手順は次の通り】

    a.Visual Studio 2012を起動し新しいプロジェクトを作成

      b.プロジェクトダイアログが表示されたら、インストールされたテンプレートの中から【Visual C++>>Vectorworks SDK】を選択する。 このとき、名前、場所、ソリューション名は任意の名前パスを設定する

    c.Vectorworks SDK Plug-in Wizardダイアログが表示されたら、必要なパスの設定をする。

    d.図4-2の「Finish」ボタンをクリックするとVC++のプロジェクトの作成が完了します。

    (2)プログラムをビルドしVectorworksプラグインを生成する


    ※本バージョンではビルドの際に幾つかエラーが発生します。対策は下記を参照してください。
    またはこちらより修正済のプロジェクトをダウンロードしてお使いください。
    ダウンロードしたプロジェクトを使用する場合はプロジェクト(ファイルパス等)の設定変更が必要になります。

    【対策方法】
    ○プロジェクトのプロパティを開き「構成プロパティ >> C/C++ >> 全般 >> 警告をエラーとして扱う」を"いいえ"に変更

    ○プロジェクトのプロパティを開き「構成プロパティ >> リンカー >> 全般 >> 追加のライブラリ ディレクトリ」にライブラリパス「../../../SDKLib\LibWin32\$(Configuration)」を入力

    ○プロジェクトから以下のファイルを修正してください。
     ・ExtMenu.cpp:18行目の"static SMenuDef_"を"SMenuDef"に修正(アンダーバーを削除)
     ・ExtObj.cpp:17行目の"static SParametricDef_"を"SParametricDef"に修正(アンダーバーを削除)同様に"SParametricParamChc_"、"SParametricParamDef_"からもアンダーバーを削除
     ・ExtTool.cpp:17行目の"static SToolDef_"を"SToolDef"に修正(アンダーバーを削除)
    ソリューション構成(Release/Debug)、プラットフォーム(Win32/x64)毎に上記の対応が必要となります。

    a.(1)で作成したプロジェクトファイルから、ソリューション構成(Release/Debug)、プラットフォーム(Win32/x64)を指定する。

    b.ビルドメニューから「ソリューションのビルドまたはリビルド」を実行しエラーが発生していないことを確認します。

    c.出力された実行ファイルを確認します。


    ビルドされた実行ファイルは3.(1)c.の「Output Root Path」で指定されたフォルダ内に出力されます。 出力ファイルは次の通りです
    VWPluginWiz1.vwr:メニューの名前などを保持するリソースファイル
    VWPluginWiz1.vlb:Vectorworks対応形式のプラグインDLLファイル
    ※下線部は3.(1)b.で指定した名前になります。

以上でWindowsのVectorworksプラグインの生成は完了です。次はプラグインの動作確認をしましょう。