研究開発

風配図をつくる(2)

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第2章 ワークシートから風向の頻度を抽出する

ワークシートにあらかじめ入力した16方位の風向データから各方位の頻度を抽出し風配図に反映させます。


風向のデータを記録したワークシートを用意します。ここでは東京8月1時間毎5年分の風向データを用意しています。

ワークシートから「Get Cell Value」ノードを用いて風向データを取得します。
( ※ 「Get Cell Value」ノードなどのワークシートを操作するノードはマリオネットツールに標準で登録されていませんが、 Vectorworks社のテックボード内「Worksheet nodes」の記事から、ワークシートのノード群を入手することができます。 )
「Get Cell Value」ノードにワークシートの名前・列番号・行番号のリストを渡し、ワークシートの風向データをすべて取得してリスト化します。


作成した風向データのリストから各方位がいくつ含まれているか数えます。
その準備として16方位の名前のリストを作成します。 この名前のリストは東を先頭に半時計回りで東南東までの順番で作成する必要があります。これは方位と第1章で作成した角度のリスト(図面上での0〜360度)を合致させるためです。


風向データのリストと16方位の名前のリストを「Count」ノードに入力して風向データから各方位の頻度を抽出します。 ここで抽出した頻度は「Count」ノードに入力された方位の名前のリストの順にリスト化されます。


抽出した各方位の頻度の値をを第2章で作成した円弧の半径に反映させます。
「Count」ノードで算出した風向の頻度のリストを、16方位の円弧を作成する「Arc」ノードの"radius"ポートへ入力します。


風向の頻度が円弧図形の半径に反映され風配を表現することができました。