ユーザ事例 & スペシャルレポート

コンサートやイベント、展示会など幅広い分野で、会場の企画、設営から運営まで行っている株式会社シミズオクトでは、設営のための図面やプレゼンテーション資料作成にかかせないVectorworksの操作技能マスター認定試験に積極的に挑戦しています。過去3回実施した試験の平均合格率が2割である中、受験者の半数が合格している株式会社シミズオクトでの試験に対する取り組みについてご紹介します。今回、生産本部 デザイン部 課長の小西 隆博(こにし たかひろ)さんにお話をうかがいました。


-Vectorworks操作技能マスター認定試験の受験をすすめている理由は? -

使用しているCADはVectorworksが基本です。Vectorworksを使いこなせることは絶対条件ですので、以前から、セミナーなども活用し、Vectorworksのスキルアップを図っています。また、大阪や福岡などグループ会社との交流も多く、操作についても比較的活発に情報交換を行っています。そのような中、試験に挑戦することで、多くの機能を改めて確認し、幅広く効率的にVectorworksを活用できるようになることが期待できると考え、受験をすすめています。シミズオクトではISOの認証取得をしていることもあって、以前から社員の資格取得を推奨しています。その中のひとつに、Vectorworks操作技能マスター認定試験も含まれます。

-受験前と後で仕事の上で変化はありましたか?-

Vectorworksは毎日使うデザイナーのツールです。仕事の内容も幅広いので、多くのツールを日頃から使っていますが、受験や合格によって描くスピードが早くなったと感じます。

合格者の中には受験前からかなり使いこなしている社員もいましたが、受験することで、自信もつき、一層幅広くツールを使いこなせるようになっていると感じます。それによって、さらに短時間で作品を仕上げることができるようになっていますし、多くの仕事を効率よくこなせるようになるので、企業としてもメリットです。また、3D表現なども増えてきているので、スキルアップに繋がっている実感があります。

-新入社員採用の際、Vectorworksの操作については何を求めますか?-

CAD図面、基本的にはVectorworksが使えることが必須ですが、操作技能マスター認定者であることまでは求めていません。ある程度使えるレベルで十分で、作品を見ればだいたいのことはわかります。やはり、センスが一番ですし、実務では、いろんなことを幅広くやっていかなくてはいけないので、そこは入社後に先輩社員が教えなくてはいけないと考えています。

ですから、Vectorworks操作技能マスター認定試験についても入社2、3年目の操作にまだ慣れていない社員には受験させないようにしています。仕事ぶりをみていて、ショートカットも使いこなし、操作方法を考えることなく、どんどん手を動かしてツールとして使いこなせてきているという段階で受験させるようにしています。仕事の日程等も調整しながら、毎年3名程度受験者を選定しています。

-企業が考える受験のメリットは?-

合格者はこれから受験する社員に操作方法を教えたり、試験のアドバイスをしたり、新入社員に操作を教えたりと相乗効果も生まれている点がメリットです。業務としてはコンサートの仕事が約8割で、今のところ2次元の図面とパースですが、3Dに対する要望がどんどん増えてきています。

Vectorworksはプレゼンテーションに向いているので使いやすいと感じますが、3Dについては、光源の設定やモデリングなどまだ十分に使いこなせていません。その部分は試験だけでなくセミナーなども活用しながら社員のスキルアップを図っています。

Vectorworks操作技能マスター認定試験の受験は、目標にもなりますし、社員同士が切磋琢磨して取り組めるので良い効果がでてきていると感じます。社員の自信にも繋がりますので、今後も継続して順番に受験させていきたいと考えています。

【取材協力】

株式会社シミズオクト http://www.shimizu-group.co.jp/

生産本部 デザイン部 課長 小西 隆博 氏

 

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