ユーザ事例 & スペシャルレポート

「Vectorworks2011 全国縦断 新製品発表キャラバン 」にて講演していただいた内容をご紹介します。


CG作成は職人的技術が必要だった

従来のRenderworksでは間接光の表現が苦手で、クオリティの高いCGの作成には職人的技術が必要でした。職人的技術とは、ダミーライトのような補助光源を置き、どのような仕上がりになるかを予想できるスキルです。またCG作成者の感性によって作品のイメージは大きく異なります。Renderworks2011は、簡単な設定で一回目のレンダリングからかなりイメージに近い画が得られます。

BIM時代のレンダリング

実際に家を建てた場合、照明器具を置けば部屋は明るくなりますが、それがCGでも実現できなくてはなりません。照明や光のシミュレーションを行う際は、正確な設定の元、正確な明るさの結果が得られる必要があります。Renderworks2011は、エンジンを乗せ変えたことでそれを実現しました。とても明快な答えで、好感が持てます。

カラーブリードの少ない素直な表現

従来のRenderworksでラジオシティレンダリングを行うと、赤みがかった色合いになり、それをコントロールすることに多くの労力を割いていました。また、インテリアでは周辺環境からのカラーブリード(色にじみ)に悩まされました。Renderworks 2011は素直な色合いで表現されます。

計算のテストで現れる“1/6"の数字

エクステリア、インテリアともRenderworks2010とRenderworks2011の計算結果を比較すると、Renderworks2011は従来の“1/6"以下の時間で計算が終了します。プログラムの変更と、マシンの性能を使い切っているからこそ出せる数字です。

バウンス回数は計算負荷になってない

インテリアでテスト計算をさせた際、バウンス回数を上げて行っても大幅な計算時間の延長とはなりませんでした。2~4回程度のバウンス回数では、大きな負荷にはならないのだと思います。レンダリング結果を見て切換えて行けば良いです。たとえばRenderworksの設定では、屋外のリファレンスは1回となっています。ただしキャノピーのような深い庇部に間接光を回り込ませる場合は、多数回の設定が必要になります。色々試してみると楽しいかと思います。

山川氏はRenderworks2011のこの機能に注目!!

間接光の設定が簡単になったことは、ユーザとしてとても嬉しいです。唯一苦手であったインテリアパースがとても描きやすくなりました。間接光の設定プルダウンは、「なし」、「屋外、バウンス1回」、「標準、バウンス2回」、「室内、バウンス4回」の4種類だけです。この少ない設定で、クオリティの高いCGを作成できることは凄いなと思いました。CG職人ではなく、デザイナーの為のレンダリングツールになったと思います。

【講演者情報】

polygon architects http://web.me.com/polygonarchitects

山川佳伸 氏

 

本内容はVectorworks2011 全国縦断 新製品発表キャラバンにて講演いただいた内容を、弊社にて編集したものです。(2011年2月)

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