ユーザ事例 & スペシャルレポート

「Vectorworks2011 全国縦断 新製品発表キャラバン 」にて講演していただいた内容をご紹介します。


プント(punto)はポイント(point)

業務のほとんどが、栃木県の鹿沼市か宇都宮市で行っており、地域密着型の活動をしています。業務内容はVectorworksを用いて、店舗設計、住宅の基本プラン作成、他社プランのCG作成やプレゼン資料作成等の建築に関わるものが多いです。屋号のプントは英語だとpoint(点)になります。一人で仕事をしていくという意味や、分岐点という意味でつけました。

Vectorworksで考えて、伝える

Vectorworksの最大の特徴は、3D機能の充実です。考えた形をすぐに3D化でき、見え方を確認しながら修正や変更を加えます。例えば歯科医院のプランニングの際も、基本的な坪数を押さえたら、すぐに3Dのボリュームモデルを作成します。この時、白のHDRIを用いて、奥行き感を持たせます。ボリュームモデルは、作り込んでいない分無表情になりがちですが、これは有効な手法です。

普段図面を見慣れていない施主でも、3Dだとイメージがスムーズに伝わり、競合が多数いるなか、“勝てる"基本プランが作成できたと思います。また、他の物件ではVectorworksの回転ムービーで建物全体が見える動画を取り出し、建物のバランスを検討したり、施主との打ち合わせに用いました。iPad等の普及で、このような動画を気軽に持ち運べるので、今後このような打ち合わせは、より多くなると思います。

Vectorworksの多様性と柔軟性

Vectorworksの事例は建築系が多く、店舗・建築用CADと思われがちですが、あらゆる分野に活用できます。例えばプロダクトデザイン、昨年のLG Mobile Design Competition 2010では、入選者のほとんどがRhinocerosを使うなか、おそらくただ一人Vectorworksで入選しました。また、クロアチアに日本庭園をつくるプロジェクトがあり、その造園CGとプレゼン用ムービーはVectorworksで作成しました。

Vectorworks2011をレビュー

Vectorworks Architect以上に付属するライブラリデータと背景用HDRIを用いて、今までのVectorworksでは表現できなかったリアルなCGを短時間で作成できました。またレンダリングのスピードは、5~7倍ほど速いことを確認しました。

大滝氏はVectorworks2011のこの機能に注目!!

レンダリングエンジンが変更になり、短時間でクオリティの高いCGを作成できることが一番の魅力です。今まで敬遠しがちだったムービー取り出しも、食事の合間に書き出すことができます。また、これまでVectorworks2008を使ってきましたが、3Dのスナップも、効率アップに繋がる便利な機能に進化していました。

ムービーの編集はKeynote、音響効果はGarageBandのデモ音源を用いて作成したCM風動画。プロ用編集ソフトを用いなくとも、これくらいの表現は可能。

現在、動画共有サイト“YouTube"に12のムービーがアップロードされているが、そのすべてがVectorworksで作成している。YouTubeにて「punto-design」と検索するとこれらのムービーを見ることができる。

【講演者情報】

プントデザイン室 http://www.punto-design.com/

大滝 健二 氏

 

本内容はVectorworks2011 全国縦断 新製品発表キャラバンにて講演いただいた内容を、弊社にて編集したものです。(2011年2月)

この事例のPDFファイルをダウンロードする

 

記載されている会社名及び商品名などは該当する各社の商標または登録商標です。 製品の仕様は予告なく変更することがあります。