ユーザ事例 & スペシャルレポート

2008年11月13日 東京:目黒雅叙園で行われた「建設フォーラム2008(主催:日経BP社)」分科会に弊社環境デザイン事業推進室 佐藤和孝が、パネラーとして対談しました。「建設フォーラム2008」は、地球環境にやさしく、サスティナブル性の高い都市インフラや、社会生活環境を提供していくために建設業界ができることは何か?をテーマとするフォーラムです。


「建設フォーラム2008(主催:日経BP社)」ー分科会パネル対談ー

基調講演は建築家、東京大学名誉教授の安藤忠雄氏。会場には安藤氏の講演に建築・土木・不動産分野の関係者が集まり、大盛況でした。

基調講演後、5つの分科会に分かれ、弊社は、建築トラック「環境づくりコラボレーションの現在」の第一部「建築設計と環境シミュレーション」に、KAJIMA DESIGN プリンシパルアーキテクトの北 典夫 氏とパネル対談をおこないました。

北 氏は、環境エンジニアリングや、設備設計者とのコラボレーションが設計者側も必須になってきている点、また様々な評価軸を通じて、環境を数値化するというシミュレーションによって、デベロッパー側の生産性、使用者側の快適性が論じられるようになってきたことなど環境設計事例をとおして、その重要性を紹介されました。

一方、弊社佐藤からは3次元のシミュレーションをおこなう上で、3次元のCADは必須であること。2D,3Dをシームレスに行き来し、情報のデータベース化を可能としているVectorWorksの製品特徴を説明するとともに、サーモレンダー3 Proが設計段階で室内外の熱負荷量からCO2の排出量までシミュレーションすることができるソフトであることを紹介。

北 氏とのパネル対談において、佐藤より『設計を含めたシミュレーションや検証等が非常に進んでいることを実感。より早く、より簡単にシミュレーションの結果をだし、それが設計にフィードバックされることが重要。環境に配慮したデザインをサポートできるツールにしていくことがサーモレンダーの重要な役割であることを改めて実感した』と語りました。

なお、11月6日サーモレンダー3 Proが2008年度グッドデザイン金賞を授賞したことにもふれ、今後、環境をテーマにさらなるコンピュターデザインの支援ツールの研究開発をすすめていくことをみなさまにお伝えしました。

「サーモレンダー3 Pro」は、VectorWorksのプラグインとして稼動する都市と建築の熱環境設計ツールです。このソフトウエアは梅干野晁教授の永年にわたる研究成果をもとに、2002年より同研究室と弊社が商品化に向けて共同開発を行い、2006年5月に「サーモレンダー1.0」として先行限定販売を開始したものです。2007年4月には、「サーモレンダー 2.0」をリリースし、2008年6月には、建物エネルギー消費量等の計算機能を搭載した「サーモレンダー3 Pro」としてバージョンアップをおこないました。

近年のヒートアイランド現象ひいては地球温暖化と、熱環境を取り巻く問題は深刻化してきています。まちを形成する建物一つひとつから屋外熱環境とエネルギー消費量に配慮することが求められています。「サーモレンダー3 Pro」では、屋外熱環境のシミュレーションと同時に建物のエネルギー消費量やCO2排出量を計算することが可能となります。環境に配慮したまちづくり、快適な住環境の創出をサポートします。

【製品情報】

ThermoRender http://www.aanda.co.jp/products/ThermoRender/

(2008年11月)

 

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