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プロキシサーバ環境でVectorworksソフトウエアのネットワーク接続機能が利用できない場合の対処方法について


  • 掲載日:2010.11.01

プロキシサーバ環境下でVectorworksソフトウェアを利用する場合、アクティベーション(ライセンス認証)などを含むネットワーク接続機能を利用するためには、特別な設定が必要となります。本項では、このような場合における設定方法について説明しています。

Vectorworksは、起動時および使用中に、定期的にインターネットに接続します。接続タイミングは、インストールやアップデート、起動時のアクティベーション(ライセンス認証 ※ネットワーク版では行いません)、各種ライブラリオブジェクトのダウンロードや、データアップロードなど、様々です。特に、Vectorworksスタンドアロン版/学生単年度版では、必ずアクティベーション(ライセンス認証)を行う必要があり、これが行えない場合はVectorworksを起動することができません。

プロキシサーバ環境下で、Vectorworksソフトウェアのネットワーク接続機能を利用する場合は、専用の設定が必要となりますので、本項の手順に従って各種設定を行ってください。なお、事前にプロキシサーバ等のご利用環境についてご確認頂く情報などがあります。プロキシサーバを介して外部ネットワークへ接続しているかどうか不明な場合や、設定内容などが不明な場合は、お手数ですがご利用環境のネットワーク管理者へご相談の上、作業を行ってください。

ファイアウォール/セキュリティフィルタ/ルータなどの設定について

Vectorworksソフトウエアご利用時のネットワーク接続先情報についての情報をご参考の上、必要に応じて設定を行ってください。

プロキシサーバ用の設定

以下の手順を参考に、プロキシサーバ環境用の設定ファイル[VWProxy.txt]を作成、設定し、Vectorworksソフトウェアを利用するマシンの所定の場所へ保存してください。

ご注意

  • サポートされているプロキシサーバの種類はHTTPのみとなります。SocksサーバはVectorworksソフトウェアとの互換性はありません。
  • OS側のインターネットオプションやネットワーク設定にて、[自動構成スクリプト]もしくは[自動プロキシ構成]といった、プロキシ自動検出機能が設定されている環境では、下記設定を行ってもネットワーク接続が行えない場合があります。このような場合は、プロキシ自動検出機能を無効にすることで改善される可能性があります。
  • Vectorworks 2023 では、インストール時にVWProxy.txtの設定が必要です。

設定手順

  1. [VWProxy.txt](テキストファイル)を用意します。

    下記リンクよりサンプルファイルをダウンロードし、以降の作業を行ってください。

    ダウンロードファイルはZIP形式で圧縮されています。解凍してご利用ください。解凍しますと、VWProxy.txtファイルが生成されます。

  2. [VWProxy.txt]を開き、ご利用のプロキシサーバに応じて内容を設定します。

    VWProxy.txtファイル内の以下の箇所を、ご利用環境に合わせて変更してください。
    設定を行うための情報が不明な場合は、ご利用環境のネットワーク管理者へお問い合わせください。

    • address XXX.XXX.XXX.XXX  (2行目)
      XXX…の箇所に、ご利用環境のプロキシサーバのアドレスをご記入ください。(IPアドレス、もしくはドメインアドレスをご記入ください。)
    • port XXXX  (3行目)
      XXXXの箇所に、ご利用環境のプロキシサーバのポート番号をご記入ください。(外部接続用に設けられているポート番号をご記入ください。)
    • #username XXXX
    • #password XXXX  (末尾2行)
      プロキシサーバを利用する際にユーザ名とパスワードが必要な場合は、上記2項目の冒頭#を外し、XXXXの箇所に必要なユーザ名とパスワードをご記入ください。ユーザ名とパスワードの入力が必要ない場合は、[#]は外さないでください。

    以上の設定が完了しましたら、ファイルを上書き保存してください。

    • MacOSX環境でテキストファイルの編集を行う場合は、保存時の形式にご注意ください。
    • 本ファイルは、[標準テキスト(プレーンテキスト)形式]に対応しています。リッチテキスト形式には対応していません。ご注意ください。
  3. [VWProxy.txt]を、所定の場所へ保存します。

    VWProxy.txtファイルを、Vectorworksソフトウェアを利用するマシンの以下の場所へ配置してください。

    • Windows Vista/7/8/10/11 の場合: (隠しフォルダを表示する設定にしておく必要があります)
      [Cドライブ(ローカルディスクC)]▶[Users]▶[(ユーザ名フォルダ)]
      ▶[AppData]▶[Roaming]▶[Nemetschek]▶『Vectorworks』フォルダ内
    • Windows XP の場合: (隠しフォルダを表示する設定にしておく必要があります)
      [Cドライブ(ローカルディスクC)]▶[Documents and Settings]
      ▶[(ユーザ名フォルダ)]▶[Application Data]▶[Nemetschek]
       ▶『Vectorworks』フォルダ内
    • MacOSXの場合: (OSX10.7以降の環境でのライブラリの開き方についてはこちら)
      [Macintosh HD]▶[ユーザ]▶[(ユーザ名フォルダ)]▶[ライブラリ]
      ▶[Application Support]▶『Vectorworks』フォルダ内
    • VWProxy.txtファイルは『VectorWorks』フォルダ直下に配置してください。各バージョン用のフォルダ内ではありません。
    • Vectorworksシリーズを一度もインストール/起動したことがないマシン環境では、上記フォルダは存在しません。
      このような場合は、必要なフォルダを手動で作成してください。(Windows環境では[Nemetschek]▶[Vectorworks]フォルダを作成し、上記と同様のフォルダ構成にしてください。)
  4. Vectorworksソフトウェアを起動し、アクティベーションが行えるかどうか確認してください。

    上記の場所にVWProxy.txtファイルが保存できましたら、Vectorworksを起動させてアクティベーションなどをお試しください。

    • Vectorworks 2023 では、インストール時にVWProxy.txtの設定を行っておく必要があります。

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